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[2022年10月24日月曜日]井戸の中の蛙


 井戸の中の蛙は気づいている。
 井戸の中・イズ・ワンダーランドだと。
 大海を知らないのは、罪でも恥でも悪いことでもない。
 誰にだって知らないことはあるのだから。
 それが、新たな可能性って救いにもなる。

テツガクちゃん
 井戸の中ステキな景色に。
 気づいてしまいました! 私!

 井の中の蛙、大海を知らず。

 なぜ、蛙は井戸から出ないのか。
 それは、大海よりステキな井戸にいるから。

 きっと、そういうことだと。
 最近、感じ始めました。


肯定
 冒険後のドロシーさんみたいだね。

 カンザスよりステキな場所はない。
 そう気づいてしまったドロシーさん。

 ガクちゃんも同じように。
 井戸の中にある、超・ステーキに気づいてしまったようだね。


テツガクちゃん
 どうも、そのようです。
 味もしっかりと味わいましたよ!
 とても野性的でステーキな味でした。

 もし、この味を歌にすれば。
 こんな感じです。

 井戸の中で輝くネオンサイン
 旅人がかくれんぼを楽しむ
 ステーキが有名な食堂

 そういうステキな場所が。
 井戸の中には、たくさんありました。

 井戸の中の蛙達を笑う誰かは。
 蛙達を笑えるだけの何かを知った気になれる。
 確かな自信を持っているのでしょうか?

 もし、そうだとしたら。
 それも、同じくらいステーキなことです。


肯定
 どうだろうか。
 何も知らないから、笑えるのかもしれないよ?

 井の中の蛙、大海を知らず。
 大海を泳ぐ鯨、蛸壺を知らず。
 どちらも同じ似た者同士。

 知らないことは。
 誰にだって、いっぱいあるさ。
 それは、凄くステーキなこと。


テツガクちゃん
 超・ステーキです。

 大海の雫が休む、その場所の一つが井戸。
 水はどこでも水です。

 球体もそうです。
 大きくても小さくても、同じ一つの点です。

 その広さや大きさを競いたくなる。
 そういう気持ち、もの凄くわかります。
 それが、白熱する面白さってものです。

 その面白さと同じ面白さが。
 狭く小さな世界にもあります。
 そうです、確かな優越感を感じてしまうほど。
 何か特別な秘密を覗いてしまったかのような。

 そういうステキな錯覚が。
 底にはあるんです。

 知らないから見えてしまう。
 大海にはない、新しい可能性が。
 井戸の中・イズ・ワンダーランド。

 知り過ぎると泳げなくなる大海は狭く。
 知らないほど飛んで行ける井戸は広く。
 ちょっと不可思議な怪奇現象。

 あなたにも覚えがあるかもしれません。
 あの時は、あんなに大きく見えたのに。
 今では、もの凄く小さく見える。

 何かがひっくり返ってしまう特異点。
 大きな海に狭さを感じれば。
 小さな井戸に広さを感じる。

 人にはそういう錯覚を感じる。
 不可思議な面白さがあります。
 いい気になってもいいんです。

 その調子で、いつもは覗かなかった井戸を覗けば……。
 きっと、気がつくはずです。
 蛙が井戸を出ない、その理由に。


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それでは、また次の機会にお会いしましょう。


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