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[2021年5月3日月曜日]嫌ならマリー・アントワネット

 嫌ならマリー・アントワネット。
 この古くから伝わる、流行の常套句は。
 革命の霧の中にある、断頭台への特急券。
 気がつけば、あっという間に自分も。
 斬首刑のマリー・アントワネット。
 
 
テツガクちゃん
 嫌ならマリー・アントワネット。
 それは古くから伝わる、流行の常套句。

 そんなことに。
 気づいてしまいました! 私!


肯定
 カビの生えた。
 古い古い常套句だね。

 パンが嫌ならお米を食べればいいじゃない。
 銃が嫌ならナイフを持てばいいじゃない。
 国内が嫌なら国外へ出ればいいじゃない。

 嫌なら。
 ○○すればいいじゃない。
 マリー・アントワネット。


テツガクちゃん
 もちろん。
 マリー・アントワネットさんが。
 言ったとされる、あの言葉。

 パンを買うよりも。
 お菓子を買うほうが。
 当時は、結果的に安かったから。

 そんな意味合いが隠れた言い分だった。
 その可能性も知っています。

 そして、その流行を使う。
 その心情の奥にある気持ち。
 それも透けて見える気がします。

 そうです、透けたその情は。
 最初から、理解などするつもりはない。
 マリー・アントワネット。
 
 そんな気持ちでしょう。


肯定
 きっと、そうだろね。
 斬首刑のマリー・アントワネット。

 銃を持ちたい?
 ココは銃を持てない国。
 それがわかっていて、ココにいるのでしょ?
 そんなの理解できない。
 嫌なら出て行きなさい。

 過労死が許せない?
 ココは過労死が最も崇高な死に様。
 それがわかっていて、ココにいるのでしょ?
 そんなの理解できない。
 嫌なら出て行きなさい。

 生き苦しい国?
 ココは生き苦しさが美徳の国。
 それがわかっていて、ココにいるのでしょ?
 そんなの理解できない。
 嫌なら出て行きなさい。

 どうして、その人がそういうのか。
 そんなことはどうでもよくて。
 最初から何も理解するつもりなどない。
 それこそが、誇り高いホンモノのヤマト魂。

 だけど、理解するつもりがないのであれば。
 向こう側も理解しようとしないのは当然で。
 何れ、それは事件に変わっていく。

 革命後のマリー・アントワネット。


テツガクちゃん
 せっかく、何かを仕出かすのであれば。
 何かを理解しようと、もがき。
 混沌と混乱もかき混ぜてしまう。
 そんな何かを仕出かしましょう。

 理解するつもりがない。
 なぜ、どうして、その人は。
 理解するつもりがないのか。

 その理由は何でしょうか?

 そうやって、一つずつ。
 目の前の事件と向き合えば。
 何かと面白い、そんな気がします。

 理解できないとか。
 嫌ならマリー・アントワネット。
 そんな呪文で、匙と賽を投げるのではなく。

 どうして、なぜ。
 そんな呪文を唱え続けていく。


肯定
 ステーキな呪文だね。
 それがあれば、巴里まで届いた。
 あの霧も晴れそうだね。

 もし、ガクちゃんなら。
 あの巴里まで届いた霧の中。
 そこにあった、市民の気持ち。

 どうして、マリー・アントワネットに怒りをぶつけたのか。
 なぜ、革命が起きてしまったのか。

 その理由をどう考えるのかな?


テツガクちゃん
 そうですね、私なら……。

 きっと、市民の皆様の気持ち。
 それは、慣れないお菓子では。
 満たされなかったのでしょう。

 普段と同じ生活を送りたくて。
 その象徴である、パンが。
 どうしても必要だったのかもしれません。

 それは、お腹を満たす、という目的ではなく。
 自分達の日常を満たす、という目的で。
 そして、それを叶える何かが。
 あまりにも、なさ過ぎた。

 それが、大問題だったのかもしれません。
 これは、飢えた胃袋の問題ではなく。
 飢えた心の問題です。

 その前では、胃袋の問題を解決する考え。
 それは、あまり重要ではありません。

 例え、どんなに正しく見える考えだとしても。

 問題が事件を起こし。
 それが、革命に変わっていく。
 それは、悪いこととは限りません。

 ですが、何か起こすのであれば。
 何か仕出かすのであれば。
 
 やっぱり、霧の中の何かに出逢う。
 そういう事件、そういう革命の方が。
 私は好きなようです。

 あなたはどうですか?
 どんな事件、どんな革命が好きですか?
 その秘密と共に、一つの謎に向き合いませんか?

 どうして、嫌ならマリー・アントワネット。
 古くから伝わる、この流行が続くのか。
 その理由は何でしょうか?

 これは、事件ですよ!
 名探偵さん。


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それでは、また次の機会にお会いしましょう。


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