見出し画像

[2021年8月4日水曜日]きっかけは無関心の中に

 きっと、きっかけは無関心の中に。
 たぶん、お金を払って入る、VIPルームにはない。
 そんな気がしたのは。
 あの豆腐屋の息子さんのお友達と。
 その話を紹介してくれた、私の友達のお蔭。 

テツガクちゃん
 きっかけは無関心の中に。
 そんな秘密に気づいてしまいました! 私!
 
 もし、豆腐屋の息子さんのお友達が。
 車が大好きで、峠も大好きな走り屋でなければ。

 きっと、あの豆腐屋の息子さんは。
 ずっと、豆腐を運び続けていて。

 あの伝説は。
 白紙のままだった気がします。


肯定
 そうかもしれないね。
 車も走ることにも無関心だったからこそ。
 訪れた、小さなきっかけ。

 それを蹴飛ばさなかったから。
 始まった、あの伝説。

 次の頁への一歩目。
 それは、無関心の中で眠っているのかもね。


テツガクちゃん
 きっと、そうでしょう。

 お金を払って入る、VIPルーム。
 そういう場所にしか。
 チャンスはないのかもしれませんが。

 きっかけなら。
 むしろ、無関心の中にこそ。
 そんな気がします。

 だって、必死に求めたら。
 もう、それは、きっかけという幽かな風ではなく。
 ただの必然なチャンスですから。


肯定
 振り返ってみれば、そんな気がする。
 
 僕があの豆腐屋の息子さんを知れたのも。
 遠い昔、たまたま友達が。
 偶然、見せてくれた映画のお蔭。

 今も車のことは全くわからないけど。
 いろは坂を飛ぶ、車がかっこよくて。
 ずっと、記憶の片隅に残っていた。

 だから、見れた。
 伝説の続き。
 だいぶ、遅れたけどさ。

 でも、きっかけって。
 そんな感じかも。

 無関心だからこそ。
 変な期待や余計な力に。
 知りもしない興じたい味。
 そういう面倒くさいものがないから。

 澄んだ何かが見えるのかも。


テツガクちゃん
 見えてしまうのでしょうね。

 必死な自分に。
 チャンスを売りに来るのは。
 ただの商売人。

 無関心な自分に。
 余計なお世話を焼く。
 そんな誰かは。

 きっかけという風を残し。
 過ぎ去っていく、最速の走り屋です。

 そうです。
 あの豆腐屋の息子さんのお友達のように。

 もし、あのお友達がいなければ。
 もし、きっかけを蹴飛ばしていたら。

 そんなことを考えると。
 持ち腐った、宝が見えます。

 きっと、今、この瞬間にも。
 そういう宝が。
 山のようにココにはあるのでしょう。

 あなたもそれを持っていて。
 あなたにしか見つけられない、それが。
 今もどこかにあって。

 かじかんでしまう、決行の瞬間が。
 同じ、今、この瞬間に。

 あなたの最速記録は。
 いつ、その瞬間に辿り着くのでしょうか?


関連の話題
『慈悲深い……』
『下り最速は、誰にも見つからない幽霊』
『物語の世界はカミの領域』
『チャンスなんていらない』
『帰るための切符』
『幻実の一等星』
『次の機会なんて』
『恐ろしく怖くもない無関心』
『好きの反対は無関心?』
『フロンティアなステーキは狂奔する欲望の味』
『変速のバタフライエフェクト』
『テツガクちゃんと肯定一覧』


それでは、また次の機会にお会いしましょう。


210130ガクちゃん3 noteあいさつn白mono




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?