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[2023年1月30日月曜日]白線を消す


 分別って誰かのラインカーが引く白線。
 それは白鯨を黒い燻製に変えるホラー。
 そのホラーを塗り潰せるのも同じホラー。
 黒光の白線を白影の速度で塗りつぶせ。
 何も違わない、そう気づける特異点まで。



テツガクちゃん
 分別って誰かのラインカー。
 それが引いた、違いって幻想が。
 グラウンドを切り分け狭くしていく。

 そういうホラーを。
 塗り潰せるのも同じホラーだと。
 気づいてしまいました! 私!


肯定
 『スタンド・バイ・ミー』って。
 秘密の呪文が。
 Stayしがちなイメージのピエロを。
 インテグラに変える。

 もとから分別のない愚者だったけど。
 うっかりと呑み込んでしまったITを。
 やっと、吐き出せたよ。

 教え説かれた、あの白線は。
 賢者の誰かに見えても。
 愚者の僕には見えないラインだった。


テツガクちゃん
 どうもそのようですね。

 このワガママ娘の私に。
 初心者マークよりピッタリと貼り憑くのは。

 私の頼もしいホームズさん。

 トタン屋根の浜に棄てた、ITが。
 溶ける速度、時って幻想を刻む。
 不可思議な怪奇現象の中で。

 帰るべき故郷へ、帰る旅の速度は……。
 ラインカーが引いた白線を。
 忘れていく、確信の重さです。


肯定
 ここまで貼り憑けたら。
 願望から確信に変わるよ。

 僕に力はないと思っていた。
 読書が嫌いだし、絵を描くのも苦手だった。

 だけど、知らなかった。
 無意識に観ていた映画や日常のワンシーンを。
 自分の一部のように扱える愚かさがあることを。

 その愚かさは違いを消していった。
 全く本を読まない僕でも、物語が描けた。
 というより、その今を駆けていた。
 マジに夢中で背中を追いかけていた。

 ココまで近づいてしまったのなら。
 掴まえられるだろう。


テツガクちゃん
 きっと、掴まってしまうでしょう。

 あれとは違う、これとは違う、それとは違う。
 誰かのラインカーが引いた白線など。
 マジに夢中になってしまった、我がままを。
 止められるほど、確かなものではありません。

 確かな重さを持ち始めたワガママは。
 少しずつ確実に歪め始めます。

 あれと似ている、これと似ている、それと似ている。
 共通点を探し始めたら。
 境界線から抜け出す特異点に気づく5秒前です。

 きっと、あなたも。
 ココへ辿り着いてしまったように。
 白線の向こう側へ、抜け出してしまうでしょう。

 10年前の今日には信でぃられない。
 10年後の今日にいる、その事実は。
 信じたい今日へ辿り着ける、切符です。

 帰れますよ、帰りたいジワタネホまで。
 目の前にのさばるピエロを。
 ドッカンターボでインテグラに変えながら。




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それでは、また次の機会にお会いしましょう。









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