見出し画像

[2021年10月5日火曜日]0の凄さ

 『0』という幻。
 それが、数式の中に一つでもあれば。
 その数式には疑問符がとり憑く。
 『0』は限りある、有限の外側からやって来た幻。
 だから、導き出される答えも限りなし。

テツガクちゃん
 インドの方が見つけた『0』という概念。
 これは、本当に凄いですね。

 だって、『0』という幻を見つけた。
 そういうことじゃないですか!


肯定
 『0』という幻……。
 ガクちゃんには、『0』が幻に見えているのかな?


テツガクちゃん
 はい、私には『0』が幻に見えます。
 
 1×0=0 0×3=0

 たった一つの0があるだけで。
 答えを同じ0に変えてしまうんですよ?
 とても凄い幻じゃないですか!

 様々な数字を0に変えてしまう。
 そんな幻です。


肯定
 あっ、たしかに。
 
 数式を言葉で説明しようとすると。
 改めて、『0』の特別さに出会えるかも。

 2が3つある。
 6の中に3がいくつかある。
 3と4が出会った。
 5から1が去った。

 でも、『0』の場合は……。

 2が0個ある???
 6の中に0がいくつある???
 3と0が出会う???
 5から0が去る???

 ……??????……

 全てに疑問符がとり憑くような感じだね。
 ちょっと不思議な状況だよ。


テツガクちゃん
 それは『0』が。
 有限の概念とは違う世界から来たからかもしれません。

 全てに限りがある、有限の世界。
 ですが、『0』は無限です。
 限りがない無限の幻です。
 
 そんな幻を見つけた、インドの方は凄いな、と。
 心から思います。

 そして、そんな『0』という幻。
 それを活用する数学。
 だから、世界の全てを計算するのが。
 ほんの少し難しいのかもしれません。

 幻が出す答えは一つではなく。
 『0』に近いものですから。
 

肯定
 なるほどね。
 もし、本当に万能な数学なら。
 世界の全てを計算できるはず。

 限られた有限の概念だけを活用していたら。
 それも可能かもしれない。
 
 いや、それでも難しかったかな。
 世界に幻が溢れている限り。
 数学という世界にも幻が必要で。
 それが『0』という幻。

 机の上では欲しい答えが得られるのに。
 外ではその答えが、幻になってしまうなんて。


テツガクちゃん
 落ち込むのは早いですよ。
 その『当たり前』に気づけたら。
 答えは簡単に手に入ります!
 
 ただ、『当たり前』を隠してしまうのが。
 きっと、数学という世界の魅力なんでしょうね。
 全ては数式で解決できる。
 そんな魔法を見せる世界。
 私達が物語の世界に溺れるように。
 
 あなたには、『0』のような幻がありますか?
 周りにある様々なものに負けず。
 そのままであり続けられる。
 そんな幻です、超ワガママなやつです。

 変化していくことも必要ですが。
 一つくらい『0』のように。
 変わらない幻があってもいいのかもしれません。

 諸行無常なんて。
 この世には存在しないのですから。
 万古不易、永久不滅、三つ子の魂限りなく。
 我がままが消えたら、ただの泥人形ですぞ。


関連の話題
『0割と0点、同じ0だけど』
『人類は円から幻、究、そして信へ。』
『無限や永遠は、有限の世界が見せる錯覚』
『実力という霧』
『人は幻を見ている』
『わがままで、我がままな自分らしさ』
『時間という幻』
『なぜ円周率は無限に続くのか?』
『夢幻と永遠』
『成長という概念よりも探求』
『テツガクちゃんと肯定一覧』


それでは、また次の機会にお会いしましょう。


210130ガクちゃん3 noteあいさつn



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?