[2021年11月3日水曜日]必要ないんだって

 あれは必要ない、これも必要ない、あいつは必要ない。
 必要、不要を裁き判ける。
 ただ、それだけの役立たずな秘密結社『SYAKAI』。
 その必要性を問う時へ、一歩ずつ近づく、今。

否定
 あいつは必要なくて。
 あの店も必要なくて。
 あれも必要ない。

 秘密結社『SYAKAI』の中で。
 『Mr.世間様』が分類していく。

 必要、不要。
 それをテキトウに裁き判ける。
 ただ、それだけしかできない。
 役立たずな脳足りんの裁判官。


フィロソフィー
 全く役にも立たない、能なしですね。
 ただ、何かを判けても。
 何かが生まれたり、始まるわけではありません。

 ガベルを叩いたところで。
 何も出やしません。
 打出の小槌ではありませんから。

 ただ、やかましく。
 鹿も威せない、鹿威し。
 もう、それは、何の役にも立ちませんね。


否定
 そうだね。
 最初から何の役にも立っていないのさ。

 だけど、どうせやるのなら。
 徹底的にやろうじゃないか。

 その最初の一歩に。
 必要、不要。
 それを判ける、そのくだらない裁判。
 本当にそれが必要なのか?
 それを問おうじゃないか。

 怠惰太子、豚小屋の王子がつくったとされる。
 罪矛性から教わるまで、誰も知らない出鱈目。

 それがないと。
 本当に私達は生きていけないのだろうか?


フィロソフィー
 どうなんでしょうかね?

 生まれた、その瞬間に、わからなかったこと。
 それは、その先でも永遠にわからず。
 ですが、そのことで困ることはなかったです。

 これまでは……。
 ということは、これからもない、と私は思います。


否定
 私も同じだな。

 私は生まれた、その瞬間から。
 自分の視点と気持ちしか持ち合わせていない。

 だから、ソフィーの視点や気持ち。
 それらを自分のことのようにはわからない。
 だけど、特別、そのことで困ったことはない。

 むしろ。
 わからないから、裁けないから。
 近づこう、と一歩踏み出した。
 生まれた、あの瞬間から。

 豚小屋の王子の出鱈目。
 なん鱈かん鱈の律令なんかなくても。
 そこそこやってこれた。
 そこに辿り着くまでは。

 だけど、あの出鱈目のお蔭で。
 本当の平和な時代が築かれた。
 そう詐欺師は語るが。

 必要、不要。
 ただ、それを裁き判ける。
 そんなことで築かれる平和なんて。

 必要なのだろうか?

 不要と斬り棄てた、その必要性。
 今度は、それを問う時かもしれない。

 誰かを不要と切り捨てる。
 そんな秘密結社は誰のために?
 そして、それは本当に必要なのだろうか?

 あなたはどう裁く?


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それでは、また次の機会にお会いしましょう。




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