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[2021年4月12日月曜日]人種の壁は不可思議だ

 人種の壁、そんなものはない。
 もっと、単純なことで。
 ただ、気に入らない。
 その心情をあらわす方法と力加減。
 それが、ほんの少し違っただけ。

テツガクちゃん
 人種の壁。
 それは、ほんの少し不可思議ですね。

 肌の色が白ければ。
 白人になれるとは限らず。

 髪の色が金色だから。
 アメリカ人になれるとも限らず。


肯定
 ホント、不可思議な壁。
 
 中東の人が。
 ヤマト人をチャイナと。
 ケタケタ笑う。

 それは、仕方がないことだろうけど。
 たぶん、もっと東の方。
 海の向こう、東洋の果ての。
 アメリカ人からしたら。
 
 あの中東の人だって。
 同じアジアのチャイナ。
 ケタケタ笑われる側。

 だけど、そんなアメリカで。
 本当に肌が白い。
 白人と言われる人が。
 どれほどいるのか。

 ヤマトよりも日差しが強い土地。
 海を渡ったヤマト人ですら。
 ヤマトにいた頃よりも日焼けするのに。


テツガクちゃん
 いったい、白人とは何なのか。
 わからなくなってしまいますね。

 基本的に肌が白く。
 ピンクな感じの人でしょうか?

 あるいは、英語が第一言語の人でしょうか?
 それとも、永くその土地で生活している。
 その歴史を持つ人のことでしょうか?


肯定
 どうだろうね。

 きっと、肌が白くて。
 ピンクな感じで。
 彫が深くて。
 上半身と下半身が1対1の比率で。
 英語がペラペラで。
 アメリカ国籍のアメリカ育ちでも。

 育ての親がインド人で。
 インド文化に浸っていたら。

 たぶん、お前は違うって。
 言う人もいるんだろうね。

 けっきょくさ。
 本当は、そういう違いでは。
 判断していないのだろうね。


テツガクちゃん
 えっ、そうだったのですか?


肯定
 きっと、そうだよ。
 
 ヤマト人だって。
 変なことを言えば外国人。

 いや、まだ国があればいいよ。
 運が悪ければ宇宙人。
 もう、地球人でもないのさ。

 だけど、そう分類されるのは。
 肌の色や髪の色に顔の形。
 言語に文化や歴史。
 それらの要素じゃない。

 もっと、単純な話。
 ただ、気に入らない。
 それだけなんだよ、たぶん。

 人種の壁なんてありゃしない。
 ただ、気に入らない。
 その心情をあらわす方法と力加減が。
 ほんの少し違った。

 そんな気がする。
 そして、何れはその事実に。
 気づくことになると思う。

 だって、このままのペースで。
 気に入らないやつを。
 外国人、宇宙人、悪魔って。
 いろんなものに分類し続けたら。

 もう、純粋な人種なんて。
 今、この瞬間から消えてなくなる。

 皮肉だね。
 人種の壁という幻想が。
 分類すべき人種という幻を。
 緩やかに確実に壊している。

 立派な壁では。
 もう分けられない、難民に溢れたら。
 壁の向こう側の純血は。
 少数派の絶滅危惧種。
 
 あっという間に。
 潰される、これまでのように。

 あなたには。
 あの壁が見えますか?
 そろそろ、難民が溢れだしそうな。
 あの壁です。


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それでは、また次の機会にお会いしましょう。


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