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テツガクちゃんと肯定

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『テツガク肯定による肯定テツガク』へようこそ。『存在と同時に存在しない』、両立し得ない何かを両立させる。その可能性を考える、肯定テツガクの世界。そんな世界を覗いてください。テツガ… もっと読む
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2020年3月の記事一覧

[2019年10月30日水曜日]真っ直ぐ歩けない

[2019年10月30日水曜日]真っ直ぐ歩けない

 人は目印のない場所では、真っ直ぐ歩けない。
 自然と利き側の方へ曲がり、円を描いてしまうから。
 もし、そうであるのなら、一直線の真っ直ぐの方が幻想なのかもしれません。

テツガクちゃん
 肯定さん、人は真っ直ぐ歩けないらしいですよ!
 映画『フライト・オブ・フェニックス』である人物が。
 
 目印も何もない砂漠の中では、人は真っ直ぐ歩けない。
 いくら、真っ直ぐ歩いたつもりでも、円を描いてしま

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[2019年10月23日水曜日]中間色の思い出

[2019年10月23日水曜日]中間色の思い出

 もし、思い出に色があるのだとしたら。
 きっと、それは曖昧な中間色。
 昨日ように思いだすけど、本当の昨日は忘れていた曖昧な色。

肯定
 もし、思い出に色があるとしたら。
 きっとそれは、ガクちゃんの髪や瞳のような、中間色なんだろうね。
 

テツガクちゃん
 急にどうしたのですか?
 と驚きながらも、思い出の色が中間色ですか……。
 それは、ステキな思い出ですね!

肯定
 ステキだよね。

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[2019年10月8日火曜日]ほんの少しだけ遠い

[2019年10月8日火曜日]ほんの少しだけ遠い

 ほんの少しだけ遠い距離感。
 それは、物語の登場人物との距離感と似ている。
 会うことができないから、忘れることができない距離。

肯定
 ほんの少しだけ遠くにいる人って、物語の登場人物に似ている。

 会うことができないから、忘れることができない輝きを放つ。
 その光を見て、僕は言葉を忘れて。
 ただただ、敵わないな、と思うだけで。

 そんな距離感を感じる。
 『ほんの少しだけ遠い人』って

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[2020年3月25日水曜日]生な粋、生意気を大切に

[2020年3月25日水曜日]生な粋、生意気を大切に

 『自分になら、それができる』。
 そんなことを思える、生な粋、生粋の生意気さ。
 それはとても大切なものです。
 それさえあれば、いなせなまっしぐら、ナンバーワンです。

テツガクちゃん
 気づいてしまいました! 私!
 生(なま)な粋(いき)、生粋(きっすい)の生意気(なまいき)が大切なことに。

 
肯定
 生な粋、生粋な粋が生意気ね。
 たしかに、そう考えると大切だよね。

 僕もこれな

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[2020年3月24日火曜日]モンティ・ホール問題の裏側

[2020年3月24日火曜日]モンティ・ホール問題の裏側

 数字や確率は、確かに客観的なものだろう。
 だけど、 それを見て、理解して、語った、その瞬間。
 それらは、客観色を主観色に染めたものに変わる。
 『モンティ・ホール問題』の裏側のように。

テツガクちゃん
 気づいてしまいました! 私!
 『モンティ・ホール問題』には裏側があることに。

 それは、この問題を提示する心境という確かな裏側です。

肯定
 なるほどね。
 たしかに、確かな裏側が

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[2020年3月23日月曜日]手段と目的、その二つと遊ぶ

[2020年3月23日月曜日]手段と目的、その二つと遊ぶ

 手段に囚われ、目的が見えなくなっていく。
 今、そんな真っ赤な嘘の中。
 何かの力をどれだけ得ても。
 肝心の結果を得ることができない。
 そんな嘘の中。

 
肯定
 アインシュタインさんあたりが、こんな言葉を残したらしい。

 「手段は完全になったというのに、肝心の目的がよくわからなくなったというのが、この時代の特徴と言えるでしょう」

 という感じの言葉ね。
 それは、今の僕が見ている景

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[2020年3月22日日曜日]平和ボケという謳う、その瞳には

[2020年3月22日日曜日]平和ボケという謳う、その瞳には

 『平和ボケ』と謳う鳥がいる。
 きっと、高い空から砂の銀河を見ているから。
 地上にある平和という星も見えるのだろう。
 平和を知っているのは、あの鳥だけ。

肯定
 事あるごとに『平和ボケ』と謳う。
 そんな鳥がいる。

 きっと、あの鳥達は高い空から、砂の銀河を見ているのだろう。
 だから、地上の星星が見えるのだろう。
 平和という星も。

 だけど、僕の窓にその星は映らないよ。
 ワガママ

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[2019年10月2日水曜日]この世界はモノクロではなく、カラーなはず……

[2019年10月2日水曜日]この世界はモノクロではなく、カラーなはず……

 無限の色彩で描かれた、騙し絵。
 この世界は、そう表現するのがテキトウかもしれません。
 決断を迫るモノクロ的な考えさえも、カラー的な騙し絵だったり。

テツガクちゃん
 気づいてしまいました! 私!
 この世界が無限の色彩で描かれた、騙し絵であることに!

肯定
 また面白いことを見つけたみたいだね。
 是非、その話を詳しくお願いします。

テツガクちゃん
 この世界ではだいたいのことが、イエ

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[2019年9月25日水曜日]何もない世の中も悪くないかな

[2019年9月25日水曜日]何もない世の中も悪くないかな

 何もないからこそ、生まれるものがある。
 やっと、そんな景色が見えて。
 ほんの少しだけ、何もない世の中も悪くないかな、という気持ちに出会いました。

肯定
 最近、『何もない世の中も悪くないかな』と思えるようになったよ。
 なんかいいよね。何もない世の中も。

テツガクちゃん
 それはそれで、ステキな世界ですね。

 ですが、どうして『何もない世の中』が、ステキだと思えるようになったのですか?

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[2019年9月18日水曜日]ナックルボールのように

[2019年9月18日水曜日]ナックルボールのように

 無から夢が生まれる。
 その軌道と速度はナックルボールに似ているような気がします。
 4つの『ムチュウ』で繋がる世界を、ゆらゆら揺れて乱れる伝説の球種です。

テツガクちゃん
 気づいてしまいました! 私!
 無から夢が生まれることに!

肯定
 えっ、何もない無から夢って生まれるの?

テツガクちゃん
 どちらも同じ『ム』ですよね?
 ですから、同じ『ム』から様々な無夢が生まれる、と私は思いま

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[2020年3月17日火曜日]最後まで聴く

[2020年3月17日火曜日]最後まで聴く

 人の話は、最後まで聴かないとわからない。
 だけど、最後まで聴いてもわかるとは限らない。
 だからこそ、最後まで聴く。
 それが何よりも重要、と霧の都の探偵が言っていたような。

テツガクちゃん
 気づいてしまいました! 私!
 人の話は、最後まで聴かないとわかりません。
 ですが、最後まで聴いてもわかるとは限りません。

 ほんの少し複雑ですが、それが面白いと思います。
 ちょっとしたミステリ

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[2020年3月16日月曜日]秘密結社は脆くも崩れ、一方で当たり前は当たり前のままに

[2020年3月16日月曜日]秘密結社は脆くも崩れ、一方で当たり前は当たり前のままに

 混乱の中、脆くも崩れる秘密結社の秩序があり。
 その一方で、変わらずに在り続ける当たり前もあり。
 私達はその中間と狭間の間、その間柄にある深い縁。
 その深縁を覗けば、ドン・キホーテが見た景色が見えるのかもしれません。

肯定
 目に見えない何か。
 それが、秘密結社『SYAKAI』を混乱させていくよ。

 今まで、世界の全てのように振舞ってきた。
 あの『SYAKAI』が説いた、現実という幻

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[2019年9月16日月曜日]虹雷が光来

[2019年9月16日月曜日]虹雷が光来

 虹雷は虹と雷なのか?
 それとも、虹色の雷なのか?
 そんな秘密が増えた瞬間、虹雷が光来しました。

テツガクちゃん
 ……肯定さん、私の心の奥のほうを突き抜けた。
 あの『サンダーボルト』。

 あれは伝説の稲妻でしょうか?

 突き抜けていく、突き抜けたきり、もう、それきり。
 二度と会えない、一度きりの稲妻。
 

肯定
 そうだね。
 きっと、伝説の稲妻だよ。
 突き抜けたきりのね。

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[2019年9月11日水曜日]忘却を喰らう忘却の暴君

[2019年9月11日水曜日]忘却を喰らう忘却の暴君

 忘れ去ることを忘れる、忘却を喰らう亡者。そんな『忘却の暴君』に出会った。
 そして、別の方角から違う影。
 あの影こそ……『雀のジャック船長』。

肯定
 ああ、忘れてしまいたい、どうでもいいこと。
 だけど、それに囚われ、そこに留まり、何かを重ねていく。

 そんな忘却を喰らう、『忘却の暴君』と出会ってしまったみたい。
 忘れ去ることを忘れてしまった亡者かな。

 忘れようと必死にもがき続ける

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