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時給思考 Part2/3

おはようございます。毎日投稿37日目になりました。
今日も頑張っていきましょう!   
 
   昨日は、機会費用についてお話しました。今日は昨日の続きです。昨日の記事はこちらから⬇️

値引きを待つ?

   昨日も触れましたが、機会費用というのは僕たちが無意識に持つイメージより遥かに大きいものです。僕がよく行くスーパー(マックスバリュ)は火曜市といって火曜日に大きく値下げされるのですが、僕が朝の開店直後に行った時、手が届いていないせいか、通常火曜日は値引きされている卵がまだ値引きされてない様子でした。

   僕はそこまで気にしなかったのですが、そこであるご婦人が品出し中の店員に「卵の値引きはまだですか?」と聞いているのを耳にしました。店員さんの返答は「すぐ準備しますね」というものでした。

   ご婦人の気持ちも分からないでもないですが、大きな点を見落としていることが見て取れます。もちろん、機会費用です。卵の値引き額というのは確か30~40円で、大きいように思えるのですが、店員に交渉して下げてもらうまでは数分はかかるでしょう。たとえこのご婦人が時給1000円でも3分間働けばもう50円なのですが、ご婦人は気付いていなかった模様です。
 
   僕の大学のある友人も、いつもスーパーの弁当が値引きされるのを待ってから買いに行くと言っていました。これも非合理的なのは明らかでしょう。

資本主義の原理から

   また、「値引きを待つ」という行為について、資本主義の観点から、もう1つ注意したい点があります。それは、働いて稼いだ1000円と節約して浮いた1000円では、その人にとっては同じものでも、社会にとっては働いて稼いだ1000円の方が良いということです。
 
   資本主義の基本原理というのは、富の合計を最大化して、それを各人に価値を創出した分だけ分け与えようというものです。
   例えば、A,B,Cの3人だけからなる資本主義社会を考えてみます。資本主義社会ではなかったら、3人はそれぞれ衣食住を全て自分でやらなければなりません。しかし、ここで資本(お金)というものに共通の価値を3人が認めることにしてみます。そして、最初に全員が例えば1000円持ってるとします。すると、以下のようなことが起こります。

1. まず、衣服を作ることに長けたAが作った服をB,Cにそれぞれ500円で売って1000円を得る。
(所持金 A 2000 B 500 C 500)

2. 次に、食事を作るのが得意なBが作った料理をA,Cにそれぞれ500円で振舞って1000円を得る。
(所持金 A 1500 B 1500 C 0)

3. 最後に、便利な生活環境を作るのが得意なCがそれをA,Bにそれぞれ500円で提供する。
(所持金 A 1000 B 1000 C 1000)


これで、全員衣食住を手にしたことになりますが、所持金は元の状態に戻っています。なぜでしょうか?これは、3人それぞれが価値を創出したからです。
 
   このサイクルがもっと大規模になった状態のことを、「経済が回る」と言います。こう考えれば、全員が持つ富の合計は、交換に使われた額と比例して大きくなっていくことが分かります。それを国単位で表したのがあのGDP(国内総生産)です。

   長くなりましたが、「値引きを待つ」という行為は、それ自体生産性はありません。なぜなら、何の価値も創出していないからです。一方、働いて稼ぐというのは、価値を創出することそのものなので、僅かにも経済を回すことに貢献しています。
 
   この考えをより多くの人が実践することで、自分にも分かるように利益が巡ってきます。景気が良くなるというのはこのことです。
 
   無差別にお金持ちを毛嫌いする人が世の中には大勢いますが、より多くの価値を創出した結果である以上、毛嫌いするどころかむしろ感謝すべきではないでしょうか。

社会中心の考え方で価値を創出しよう!!

   皆さんも自分中心ではなく、社会中心の考え方をしてみてはいかがでしょうか?実はその方が自分は精神的にも物質的にも恵まれるということは、多くの研究が裏付けてくれています。

再び明日へ続く…🙇💦

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