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「仕事をする」って一体何だろう?

会社を辞めてフリーランスとして活動するようになって、「仕事とは何だろう」と考えることが増えてきたので、今日はそんな話を。


「大人になったら仕事をして、自分で給料を稼いで生活をする」

そういう風に一般的には言われる。でも、この考え方は少し息苦しい。こう言われると、何だか大人になるって辛いことなのかなって感じてしまう。

だから、今回は「仕事」というものについて、改めて考えてみたいと思う。そうすることで、少し気持ちがラクになる気がするから。


結論を先に言うと、こういうことになる。

人は生きていく中で他人から助けてもらうから、それと同じ分だけの価値を世の中に還元しなければならない。

そして「仕事をする」っていうのは、そういう助け合いのサイクルに自立して加わることなのだと思う。

●大人になったら仕事をする

小さい頃から「大人になったら仕事をする」ってことは、何となくわかっていた。

そりゃ、いつまでも親に世話してもらって、家でごろごろしているわけにいかないし、そこに異論がある人は多分少ない。

生きていくためには、住む家がないと困るし、食べ物も手に入れなきゃならない。

そしてそれらを得るためには、ほとんどの場合「お金」を払わなければいけなくて、そのお金をもらうために「仕事」をする。

とまあ、まずはここらへんが今回の考え事のスタート地点になると思う。


●「お金」の話

あともう一つ大事なことがあって、それが「お金」というツールの話。

僕らのお給料も日々の買い物も、この「お金」無しには語れないので、少しだけ考えてみる。

このツールのことを簡単に表現すれば、きっとこんな感じ。

「商品やサービスなどの価値を提供すると、その見返りとしてお金がもらえて、またそのお金は自分がほしい他の商品やサービスとも交換可能である」

とりあえず、大昔はみんなが物々交換をしていたけれど、コンビニで買い物をするのにわざわざ物々交換をするのはちょっと面倒だからということで、今は「お金」というツールがそれを少しだけ便利にしてくれている。


●人の生活の土台は価値の交換

ただ、よくよく考えてみると、「お金」というツールが登場する前から、僕らの生活の土台には昔から「価値の交換」があったのかなと思う。

人類は大昔から、一人では生きていけなかったので、お互いに助けあって生きてきた。「Aさんから魚をもらったから、今度お返しにお米をあげよう」みたいに、人々が常に価値交換をしながら(助け合いながら)生きてきたはず。

今でこそ「お金」のやりとりが当たり前になっているものの、価値を交換しながら共に生きていくこの原則は、きっと今の世の中も変わってない。


●価値って何なのか?

さて、ここまで普通に「価値」という言葉を使ってきたけど、そもそも価値っていうのは、「人に喜んでもらうこと」なのかなと思う。

会社勤めの人もフリーランスも、偉い人もそうではない人も、商品やサービスの種類なんてのは一切関係ない。ただ単純に相手にどれだけ喜んでもらえたか、それが「価値」であって、対価を支払うべき対象となる。


●結局、「仕事をする」ことの正体とは?

ここまで長々と外堀を埋めるような話をしてきたけれど、僕らが普段「仕事」と呼んでいる活動は、実は単純に「人に喜んでもらうこと」なのでは、というのが僕の現時点での結論。

ただその活動に充てる時間が会社によって定められていたり、その対価が「お金」により明確になっているから、なんだか「仕事」という言葉を聞くと、プライベートとは切り離された何かに感じてしまう。

そして人によっては、「仕事」に対してちょっと億劫に感じたり、ピリピリしてしまうことがある。


ただ、とどのつまり、僕らが日々やっているのは、人のために何かをするということで、それを喜んでくれる人がその見返りをくれるということ。

そして、そういった活動が一般的に「仕事」とよばれ、その対価はしばしば「お金」というかたちで支払われる。


●まとめ

結局のところ、人はひとりでは生きていけない。

必ず周りの人から助けてもらうことになるし、そして自分も同様に周りの人を支えることで、この社会は成り立っている。

そういう助け合いのサイクルで成り立つ社会に自立して加わることが、すなわち大人になって「仕事をする」ということなのだと思う。

だから仕事をする上で一番大事なのは、自分と関わる人たちが喜んでくれること。その大前提を忘れてはいけない。

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