旅がもし本当に人生に似ているものなら、旅には旅の生涯というものがあるのかもしれない。
旅の形は人様々だが、僕はまだ、「終わりのない旅」というものを経験したことがない。
もともとは、いつにどこに行って、何をして、ということを決めてから旅に出かけるタイプです。
ですが、世界一周に出てからそのスタイルがすっかり変わってしまった。
きっとなんとかなる。
そんなちっぽけな自信を手に入れてしまったため、たいして予定も決めずに出かけ、行く先々でちょっと図々しく、行き当たりばったりを楽しむようになってしまった。
だけど、常に終わりは決めていた。
つまり、自分の家に帰ってくる日。
これだけは決めないと後戻りできない、何か底なし沼にはまってしまうのではないか・・・。と思ってしまい、臆病になっていた。
深夜特急の中でこんな一節があります。
これは旅や人生だけのことでもないなぁと、改めて思うところが沢山あります。
僕は「終わりのない旅」をしたことはありませんが、
色々な人生のポイントで「終わり」を自分で作らないといけないのだな。と強く思います。
僕が世界一周に出た最後の目的地が香港で、最後の最後までワクワクしたけど、終わりは決めてあった。
だから、帰国した時には、もっと旅していたい、という気持ちと、やっと家に帰れる・・・。という気持ちの両方があった。
終わりのない旅だとどうなるのだろう?
どうやって終わりを決めるのだろう。
そんな話ができるのかわかりませんが、
TEDxHamamatsuSalon vol.13のテーマは「旅」です。
そんなに重い感じではなさそうです。
楽しそうです。
天竜浜名湖鉄道というローカル線を1車両貸し切ってしまいます。
皆さんと会えること、楽しみにしています。
静岡県浜松市でTEDxHamamatsuのfounder/organizerとして活動中。 https://tedxhamamatsu.com/