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PR業務をハックした3つのツールのちょっとテクい使い方

このnoteは、LAPRASアウトプットリレーの3/15(日)の記事です。
これまでエンジニアリングに関するノウハウを紹介してきましたが、今回はLAPRASのPR業務で活用しているツールとその使い方について紹介します。

① IFTTTで作るWebクリッピングツール

自社のメディア掲載や、競合企業のメディア掲載を取得する「クリッピング」は一般的には有料の外部サービスと契約して行います。
一方で、精度(取得漏れ)を重要視しないようであればGoogleアラートを活用すればだいたいのメディア掲載情報は取得できます。しかしながら、GoogleアラートがメールやSlackへ通知されても、記録を残すには手動で作業しなければいけません。IFTTTを使うことで、Googleアラートで取得したメディア掲載情報をGoogleスプレッドシートに自動で記録することができます。

<必要なツール>
IFTTT:無料
・G Suite:無料

<手順>
● GoogleアラートでキーワードのRSS取得設定
Googleアラートにログインして、新規アラートを作成します。

「配信先」をRSSフィードに設定するのを忘れないようにしましょう。

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次に作成したアラートのRSSフィードのURLを取得します。

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 IFTTTでRSSとGoogleスプレッドシートを繋ぎこむ
IFTTTにログインして、「Create」から新規設定を行います。

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Ifの横の+を押して、画面が遷移したらRSS Feedを選択します。
「Newfeed item」を選択し、先程取得したRSSのURLを貼り付けます。

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Thenの横の+を押して、Google Sheetsを選択します。
「Add row to spreadsheet」を選択し、遷移したページで「Create action」を押します。

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次の画面で「Finish」ボタンを押して設定はすべて完了です。
※「Complete action fields」のページでスプレッドシートのタイトルや、シート内に記録する情報、Googleドライブ内の保存場所を設定できます。


 スプレッドシートの中身を確認する
Googleアラートの最初の通知タイミングでスプレッドシートが作成されます。
数時間空けてからGoogleドライブ内で「IFTTT」を検索してみてください。


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ファイルを開くとこのように記録されていました。

スクリーンショット 2020-03-14 14.15.42

② HubSpotで作るメディアマーケティングオートメション

主にメディアへの記事掲載のために行うメディアリレーションズ業務では、記者との関係性構築が重要です。
マーケティングオートメーションツール(MA)のHubSpotを使い、適切なタイミングで記者にアプローチする管理機能と関係性の可視化を行っています。

<必要なツール>
HubSpot:有料
 ※他のMAでも代用化

<やっていること>
A. メールの開封検知、サイト訪問のトラッキング
マーケティング・セールス部門がMAで見込み顧客の動向を追っているように、記者がメールを開いたか自社サイトを訪問したかを検知・通知するようにしています。
ニュースレターの開封検知を行えば、自社への関心度合いがわかります。
また、サイト訪問を検知すれば自社へ興味を持っているタイミングがわかります。

B. 関係性のステージ管理
マーケティング・セールス部門が、見込み顧客が受注に至るまでをステージ管理しているように、記者との関係性をステージ管理しています。

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※「DISUSE」のリストではすでに記者を辞めてしまった方などのカードを管理しています。


現在はまだ運用仕切れていませんが、

● 一定期間連絡していない場合にタスクが自動生成される機能
● 記者が最近書いた記事URLをSlackに通知する機能

を実装しようと考えています。

③ SocialDogを活用したTwitter予約投稿と、既存コンテンツの有効活用

ツールの使い方というよりも運用ノウハウに近い内容ですが、SocialDogを活用してTwitterに関する施策を行っています。
ここでは、SocialDogの予約投稿と既存コンテンツの再利用について紹介します。

<必要なツール>
SocialDog:無料プラン

<やっていること>
SocialDogの「ツイート」から毎月初に該当月分の投稿予約を行っています。
Titter上では、リアルタイムなコミュニケーションと、予め決められたコンテンツ投稿の2種類の活動を行っています。
この予約投稿機能を使って行っているのは後者の中でも既存コンテンツの再投稿です。

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既存コンテンツとは過去に公開したコンテンツで、すでにTwitterに投稿したか否かは関係ありません。
Twitterのタイムラインは常に更新されているため、過去に投稿したコンテンツを再投稿するだけでも、見逃していたフォロワーにリーチすることができます。
中には、再投稿の方が以前の投稿よりもインプレッションが増した例もあります。

おわりに 〜PRと労働集約の切っても切れない関係〜

PRはレガシーな文化や、昔ながらの労働集約型業務が色濃く残る領域です。
1つ例を挙げるなら、メディアへの情報提供、関係性づくりを行うメディアリレーションズは、記者とOne to Oneでコミュニケーションをとる地道かつ担当者の能力に大きく依存する業務です。会食をしたり、定期的に連絡を取り合ったりしながら関係性を構築していきます。

こういった労働集約型業務が残る理由は、メディア(のほとんど)が情報の非対称性によって成り立つ情報産業だからです。
一般の人は知らずにメディアしか知らない情報、あるいは他のメディアではなく自分たちしか知らない情報によってニュースの価値が生まれます。

すでに広く知られている情報には価値がない、誰にも知られていない情報はクローズドな企業内、また人の頭の中にあります。
記者はこういったまだ誰も知らない情報を地道に探しにいき、PR担当者も個別に情報提供を続けていくのです。

メディアリレーションズについては上記の構造により、まだ労働集約的かつ非効率な業務が続いていくと思われます。
一方で、幅広いPR業務の中にはツールを使って効率化できることも多く存在します。

みなさんもツールによってPR業務の効果の最大化、効率化した面白い手法があればぜひシェアしてください!

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