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テツヤ
2021年12月10日 04:44
酷く苛立っていた。時刻は23時。眩暈を覚えたくなる程の激務を投げ出さないのは、別に特段強い責任感を持ち合わせているからではない。生きる為に金を稼ぐ。恐らく仕事からでしか得ることのできない高揚感を感じることはあるが割り切っている。手段としての仕事に傾倒はしていない。新進気鋭の若い経営者や「結局"それ"は仕事にしか無い」といったことを言う著名人の言葉は、理解や共感する部分もあるが自分とは別世界の話だ。