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自己責任でがんばらず、周りを頼ってほしい

若い人の一部に自己責任でなんとかしようとする人が増えてきているように思う。周りの先輩や上司を上手に頼れず、なんでも自分1人でなんとかしようとしている。

それ自体は悪くないし、自分のスキルを磨くため、自分の力で大きな課題を乗り越える姿勢は素晴らしいと思う。でも、まだ力不足の場面で無理をして失敗し、自分の気持ちを削がれている場面をよく見かける。周りをうまく頼れない若者が少し心配になる時がある。

小さい頃から自分でなんとかしなさい、という教育を受けてきたのだろうか。それとも信頼できる大人や友達がいないから仕方ないのか。背負いきれない困難に出会っても、1人で悩み、抱え、戦っている。助けを求めるのは甘えていることと同じだから、と無理をしているのではないだろうか。それで乗り越えられる人はいいが、そのまま自分をコントロールできなくなる人も多いのではないか。

いじめについても同じ印象で、1人でなんとか解決しようとがんばって隠して、がんばって悩んで、がんばって泣いて。もっと周りに心を許せる信用できる人がいればいいのだが、基本的な人間関係で悩む人があまりに多く、頼り方すら分からないような印象をうける。もっと頼っていいんだよと言いたい。

小さい頃から知らない人には関わらないようにと教わって育った世代。人の空気を上手に読み、うまく友達や先輩たちと信頼関係を築くことが難しくなっている時代。もう少し人に頼ったり、頼られたりして信頼関係を上手く築いていく技術を身につけることが、心の救いにつながるのかもしれない。

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