見出し画像

今最も注目されている映画祭VR部門10選(前編)

本日のnoteでは、今や大小合わせると70以上ある映画祭VR部門の中で、特に注目度の高い映画祭VR部門10選のうち、前編として5つをご紹介します。

私がこれまでVR映画の業界関係者と話してきた中で、話題に出てくる頻度の高い映画祭VR部門をご紹介するので、映画祭全体の知名度とは比例しなかったり、客観性や公平性に欠ける部分があることはご了承ください!


1. サンダンス映画祭(Sundance Film Festival)

・開催時期:1月

・開催地:アメリカ合衆国ユタ州パークシティ

・部門名:New Frontier

サンダンス映画祭はインディペンデント映画を広く扱っており、VRに限らずとても知名度の高い映画祭です。その中でも特にVRに関しては最も初期から取り組んでおり、"New Frontier"という先端技術を用いた映像を扱う部門の中で、2012年からVRコンテンツの特集を組んでいます。

近年で特に話題になったこととしては、2018年開催で宇宙をテーマにしたVR映画「Spheres」が1億円で落札されたというニュースが記憶に新しいです。


2.サウス・バイ・サウスウエスト映画祭(SXSW Film Festival)

・開催時期:3月

・開催地:アメリカ合衆国テキサス州オースティン

・部門名:Virtual Cinema

サウス・バイ・サウスウエストは、音楽祭・映画祭・インタラクティブフェスティバルを組み合わせたイベントで毎年規模を拡大しており、日本からも多くの人が訪れます。

今年は残念ながらイベントは開催中止となってしまったのですが、ちょうど5/22-31まで、Oculusのサポートにより「SXSW 2020 Virtual Cinema on Oculus TV」と題して5/22-31の期間無料でVR作品の配信を行っています。下記のnoteで作品レビューをしているので、もし宜しければご覧ください!


3. トライベッカ 映画祭(Tribecca Film Festival)

・開催時期:4月

・開催地:アメリカ合衆国ニューヨーク市マンハッタン トライベッカ 

・部門名:Virtual Arcade / Cinema 360

トライベッカ 映画祭は、2001年のアメリカ同時多発テロ事件以降、ニューヨークの復興を願って、2002年に俳優のロバート・デニーロらが発起人となって立ち上げられた映画祭です。

他の映画祭と比べてそこまで歴史は古くありませんが、通信会社のAT&Tのバックアップも受けて、とても規模の大きな映画祭になっています。

トライベッカ も今年はイベントが中止になってしまいましたが、サウス・バイ・サウスウエストと同じくOculus TVを使って、オンラインでのVR作品配信を行っていました。


4. アヌシー 国際アニメーション映画祭(Annecy International Animation Film Festival )

・開催時期:6月

・開催地:フランス・アヌシー

・部門名:VR@ANNECY

アヌシー 国際アニメーション映画祭は今年で60周年を迎える、世界最大規模のアニメーション映画祭です。昨年はVRアニメーション"Gloomy Eyes"が受賞(Cristal for the Best VR Work)して話題となりました。

またアヌシー 国際アニメーション映画祭には、世界最大規模のアニメーション国際見本市であるMIFA(Marché international du film d'animation)が併設されており、そこにもVRゾーンが作られるなど、年々VR映画の取り扱いの比重が増えています。

今年は"Annecy 2020 Online"と題して、6月15日から30日までオンライン開催が行われる予定なので、ご興味のある方は詳細をチェックしてみてください!


5.ヴェネツィア国際映画祭(Venice International Film Festival)

・開催時期:8月末から9月初旬

・開催地:イタリア・ヴェネツィア

・部門名:VENICE VR

世界三大映画祭である、ベルリン国際映画祭、カンヌ国際映画祭、ベネチア国際映画祭のうち、最もVR映画に力を入れているのがベネチア国際映画祭と言って良いかと思います。

ベネチア国際映画祭は1932年にスタートし、世界最古の歴史を持つ映画祭となります。開催期間中にはVR映画だけのために一つの島を貸切で特設会場にしており、その島は"VR Island"と呼ばれています。

画像1

VR映画の上映だけではなく、VR映画制作のワークショップや、VR映画の資金調達のためのイベントなども手厚く用意されており、VR映画業界関係者にとって最も注目度の高い映画祭となっています。

私も2019年にVRアニメーション"Feather"という作品の制作チームの一員として初めて参加しており、ベネチア国際映画祭については書くことが山ほどあるため、また近日中に別のnoteで記事化したいと思います!


以上、今最も注目されている映画祭VR部門10選の中から、5つをピックアップしてご紹介しました。また残りの5つについても後編でアップします!

*Twitterもやっていますので、宜しければぜひフォローしてください!
https://twitter.com/Kanamonomono


この記事が参加している募集

コンテンツ会議

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?