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「アナと雪の女王2」から派生したVRアニメーション"Myth: A Frozen Tale"

今日のnoteではちょうど本日Oculus Quest向けに公開になった、ディズニーのVRアニメーション"Myth: A Frozen Tale"についてご紹介します!

作品概要

この作品はアナと雪の女王2と同じ舞台設定で制作された、ディズニーの新作VRアニメーションです。エヴァン・レイチェル・ウッド(アナ雪2ではエルサとアナの母親イドゥナ役)が声の出演をしています。

伝統的な手書きアニメーションと、最新のVRテクノロジーを組み合わせて、アレンデール王国(アナ雪2の舞台)の伝説の中を旅できる作品になっています。

監督はジェフ・ジプソン(ディズニーが初めて手掛けたVRアニメーション“Cycles”の監督)が務めており、夜寝る前のおとぎばなしのような形で、アナ雪2の世界観や音に浸ることができます。

この作品は今年1月のサンダンス映画祭で上映され話題となっていたのですが、今回満を辞してOculus Questでの一般公開となりました。

ディズニーのVRアニメーション"Cycles"などは、シーグラフ等の業界関係者向けのイベントだけで公開されて一般公開されないこともあったので、今回一般向けに公開されたのは嬉しいニュースです!

あらすじ

ある晩、アレンデール王国のとある家の中で、母親が子供にその国に伝わる伝説を読み聞かせをしていると、突然冒険の世界へと引き込まれてしまいます。その世界に入っていくと、空気・火・水・地球の4つのスピリットが、つむじ風と共に正体を現します。

そしてその4つのスピリットが、自然と調和しながら大いなる力を発揮し、その世界に様々な現象を引き起こしていきます。ネタバレになってしまうので割愛しますが、アナ雪2でおなじみのキャラクターたちも出てきます。

ある時、その4つのスピリットに加えて、第5のスピリットとして人間も生み出されます。そしてその人間たちは、完全に調和の取れていた世界の中で、周りとのバランスを失っていってしまうのです....。

感想

まずこの作品を見た感想としては、さすがディズニーだけあって、眠る前のおとぎばなしのような設定で始まって、アナ雪2とも連動したストーリーの中で神話の世界を冒険することができ、そして最後には視聴者に教訓も与えるという、よく世界観の作り込まれた作品だなと思いました。

また視聴者の周りで次々と出来事が起こっていくことで、視聴者があまりVR空間の中をあちこち歩き回ることなく見られるように工夫されていました。視聴者が物語の本筋と関係ないところを見てしまった時には、少し画面が暗くなるように設計することで、視聴者の視線を物語の本筋へと誘導していました。

ただ最近の世界の映画祭の中でも最も注目されているVRアニメーション、例えば以前noteでもご紹介した"The Line", "Gloomy Eyes"などと比較すると、VR映画を次のステージへと進めるような新しい表現へのチャレンジや、VR映画の世界と視聴者が深く関わるための設計、またストーリーへの感動はそこまで感じられなかったなと思ってしまいました。

以上、"Myth: A Frozen Tale"についてご紹介させて頂きました!通常の劇場版映画では圧倒的なポジションにあるディズニーに対しても、新しいVRアニメーションの領域であれば、新興のVRアニメーションスタジオが勝てるチャンスはまだあるかもしれません。もちろん今後ディズニーもVRアニメーションにどんどん力を入れていくと思うので、今後の作品にも注目していきたいと思います!

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