サーバ命名事故あるある5選
以前、こんな記事を書きましたが、もう少し掘り下げます。
サーバ名にどんな名前をつけると事故るのか。
私の失敗談のご覧ください。
1.プロジェクト略称 "-" サーバの目的
例えば、ネスカフェドルチェグストというプロジェクトがあったとしましょう。(ワタシコーヒー好き)
それを略したndgを使います。
次に、サーバの目的を考えます。
TwitterなどのBOTサーバなら
ndg-twitter01
ndg-sns01
Webフロントサーバなら
ndg-web01
など。
こんなサーバ名をつけてしまい、後日、サーバ一覧を見たときにわからなくなりました。
ndg-push01 ※なにに対するプッシュかわかりづらい
ndg-front01 ※なにに対するフロントサーバかわかりづらい
なお、いまは"-"(ハイフン)は使いません。
"-"というキー入力はタイプミスしやすいから。(小指を酷使)
2.ひと文字違いのサーバ名
こんなサーバ名、オペミスしない自信を持てるでしょうか。
ndg-man01
ndg-mon01
実際、こういうサーバ名をつけてしまいました。
ndg-man01は部署内向けのWikiサーバ、ndg-mon01は監視システム(Zabbix)でした。
そして、実際オペミスしました。
社外サービスには影響なかったものの、うっかりApacheを停止させてしまい部署内大混乱。
こわいですね。
3.連番の桁数が不規則
連番の桁数は統一すべきです。
例えば、こんなサーバたち。
gust1
gust2
gust9
gust10
gust11
gust91
当時、すべてのサーバ一覧からこのプロジェクトだけ抜き出してリストアップしようとしていました。プライベートクラウドのサーバ費用の計算に必要だったからです。
ところが、並び替えてみたらこうです。
gust1
gust10
gust11
gust2
gust9
gust91
悲劇的だったのは、こんな費用計算をしていたこと。
gust1~2 Webサーバ料金(8000円)
gust10~11 DBサーバ料金(15000円)
gust91 検証お試し(タダ)
gust2は計算から漏れ、課金するはずのgust9は無料のまま。
このように桁数を2桁にしていれば、簡単に防げた事故でした。
gust01
gust02
gust09
gust10
gust11
gust91
4.食品や動物の名前をつける
単なるテストサーバだったので実害はありませんでしたが、命名した自分でもわけわからなくなりました。
例えば、紅茶の名前。完全に趣味の世界。
assam
ceylon
darjeeling
eralgrey
ダージリンってeが2つ?lが2つ?
アールグレイってgreyだっけ?grayだっけ?
動物の名前はつけたことありませんが、Mac OS Xのバージョンコード名がわかりにくいと思いませんか?
LionやMountain Lion、LeopardやSnow Leopardとか。
5.単純な連番
用途が決まる前にサーバだけ準備してくれ、との依頼。
…だったのですが、用途が決定したときには開発会社の作業が進んでおり、サーバ名変更を怠りました。
サーバ名だけで、用途がわかるでしょうか。
ndg-web01 公式サイトA系
ndg-web02 公式サイトB系
ndg-web03 公式アフィリエイトA系
ndg-web04 公式アフィリエイトB系
ndg-web05 アフィリエイトパートナー向け管理画面
実際は2台ではなく、各サイト数台だったので、サーバ一覧をいちいち確認しないとならないのが負担でした。
サーバ名の影響が開発に与える影響は小さくないもの、致命的ではないんですよね。納期がカツカツで言い出せませんでした…。
6.まとめ
いかがでしょうか。
ささいなオペミス、ささいなサーバ一覧確認、積もり積もれば結構なロスタイムです。
1日のロスタイムが5分だとしても、
1ヶ月で150分
1年で30時間
これだけの違いがあると、ゆったり余裕をもって作業に集中することができますね。
効率よく仕事ができると気分もいいですしね。
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