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立ち止まって考える大切さ〜コロナでできなくなった動き回ること〜

「いつも全国各地に行ってますねー」
といつも言われていた。
実際にそうだったし、そう言われることが心地よくもあった。
地域に関わる仕事をしているときは、仕事もプライベートの時間もフルフルで全国各地に行くこと(呼ばれることもあり)が、自分の頑張りの度合いだった。
そして、プライベートの活動も含め4拠点(横浜、茨城、石垣、京都)になり、自宅に月半分ぐらいしかいないという生活が2-3年続いた。

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<写真>移住計画メンバーとの能登半島七尾へ

実際に地域に行くことで肌でわかり、人との繋がりで案件が進むことが大いにあった。それはそれで全然否定しないし、これからも重要なことだと思う。
ただ、今思い返せば、ずっと動き回ることで得られる「何かわからない充足感」がアドレナリンのように出ていて、突き進んでいたような気もする。


コロナでほぼ自宅にいることになり、仕事場に通う往復2時間半の時間がなくなったせいか使える時間が急激に増えた。
その時から今まで以上に暮らしというものを深く考えることが多くなった。

そこのタイミングで柿次郎さんの記事を読んで共感した。

実は暮らしというもの(定義は色々あると思うが僕の中で)をしっかり実践できていたのは、メイン拠点の横浜ではなく石垣島だった。
なぜなら、ゆったり暮らすために石垣島にはいっていたので、予定を詰め込まないようにしていて、かつ、予定がなかったら海を見ながらぼーっとすればいいと思っていたから。

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自分が長く滞在する街を知るためにいろんな店に行ったり、その中でお気に入りの店ができたり、人づてに面白いもの、面白い人を紹介してもらったりと、それはその「地域に暮らす」ことをちゃんとしていることだった。

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<写真>石垣島でのお気に入りの店MAHINA MELE でコーヒーが日課

そして、時には過去を振り返り、今後のためにあれこれ考える時間を持つようになっていた。
都会ではあまりやりたい気が起こらないような身体を動かすことなども、意欲が湧いてきて、日の出を見ながらランニングをよくしていた。
日の出、日の入りを見るだけで人間は生きている実感が湧くんだなと再確認したり。

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<写真>石垣島サザンゲートブリッジからの日の出も日課

そしてコロナで家にいることが多くなった今、横浜でも石垣島と近い時間の流れになってきた。
外に飲みに行くこともなくなり、生活のリズムが安定し、仕事は今は働く時間が長いけど、通勤がない分、1日で自分の意思を持って使える時間が増えている。
音楽もじっくり聴けるし、本もたくさん読める。

外飲みで使っていたお金は家の暮らしを快適にするようなチェア、ヨガマット、ライト、コーヒーミルなどのコーヒーセットなどに変わった。
家にいる時間がものすごく好きになり、休日ずっといても何もストレスがない。以前はなぜ、外出ばかりしていたのだろうと。

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強制的に流れゆく時間の中で漂う生活から、立ち止まって色々考える環境ができた。
もし、それがなく進んでいたら、このまま3-5年あっという間にたってしまっていて、(それはそれでよかったかもしれないが)後悔することもあっただろう。

それだからこそ、コロナで訪れたこの状況をポジティブに捉え、今はあえて立ち止まって考える時期にしようと思う。

今後、コロナ前よりは移動が制限されると予想している。
それは三密の交通機関(特に飛行機)で移動するリスクは高まり、かつ、採算が取れない交通機関の値上げなど移動コストが上がるだろう。

多拠点生活者は今までは短期サイクルで拠点を回っていたが、今後は1つ1つの拠点を1ヶ月以上の単位にする、もしくは拠点を減らして、1つのところにじっくり腰を据えて定住するかもしれない。

そしてコロナがやや落ち着いた後に「どこを拠点に暮らしを描いていく」かをしっかり考えていきたい。

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