「忖度」すると生産性は低下しないか?

一時期「忖度」が流行語のようになった時期があった。もはや懐かしく思える程度には昔の話だが、そんなことを思い出していたら最近、忖度すると生産性が落ちるのかもなと思ったので自省とメモ的な感じで。
本当はその原因とか対策も書きたかったところだけど異様に長くなりそうなので記事は分ける。

A. 「忖度」は無限にでき、無限に仕事を増やす

「忖度」は他人の心中を推し量ることだ。仕事には、必ず「相手」がいる。自分一人で完結する仕事なんて存在はしないはずだ。その「相手」が言語化できずにいたことをやってのけたらさぞかし格好がつくことだろう。一方で、他人の心中を完璧に推し量ることなんてできない。だから、「相手」の心中は想像で埋めるしかない。

しかし、想像は無限にできる。そして想像の結果、不安になったりする。もしこの不安が的中したらその不安さらにやることが増える。しかも想像している間は手が動かないことさえある。

こうして生産性が下がる要因となる。

B.「忖度」の結果は必ずしも対象のニーズに合致しない

しかし、前段の苦労もむなしく、忖度の結果は必ずしも忖度した相手の本当ニーズに合致しない。なぜなら、忖度は単に想像が生み出した相手に過ぎないからだ。その人がどう感じるか?どう考えるか?はその人次第であり、自身の想像によってどうこうできる問題ではない。

ニーズに合致しないとはどういうことか?それはたいてい必要のないことを行っていたということになる。つまり、忖度してもしなくても結果は同じだったら生産性は低いといえるだろう。

しかも、忖度で―つまり自分の想像で―実行した結果が相手のニーズに反するものだった場合は「必要のないこと」どころか、下手をすれば相手に損害を与えることになる。つまり生産性はマイナスとなる恐れをはらんでいるのが「忖度」のリスクである。

ということで、以上の二つの理由から忖度すると生産性が落ちないかなと考えた。そのうちその原因や対策も書きたい。

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