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【第一弾】クラウドファンディングを成功させる!プロが教える細かすぎるPR事例・テクニック3選

「クラウドファンディングの企画しているけど、どのようにプロジェクトを盛り上げたらいいか分からない」「書籍やマニュアルには載っていないようなPR事例やテクニックを知りたい」というあなたへ。

皆さん、こんにちは!社会問題と向き合う人のクラウドファンディング GoodMorningCAMPFIREのグループ会社)キャンペーンプランナーのてっちゃんです。

今回は年間で250件以上のプロジェクトのプランニングをしている僕が、普段はクライアントに紹介しているPR事例やテクニックを皆さんに、特別にご紹介します!

クラウドファンディングに挑戦することを考えている、一人でも多くの「夢見る人をはじめる人」にこの情報を届けたいので、この記事が少しでも参考になったらシェア・リツイートなどで、一緒に届けてもらえたらとっても嬉しいです。
※ 記事の内容は私個人の見解であり、CAMPFIRE / GoodMorning 公式の意見・見解ではありません

1. タイトルに #ハッシュタグ を入れよう

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お写真

2019年10月31日に発生した「沖縄の誇り」である首里城火災を受けて立ち上がった、沖縄県初のプロサッカークラブであるFC琉球さんのプロジェクト。

そのタイトルに #FC琉球 というハッシュタグを追加しました。目的は、プロジェクトのターゲットであるFC琉球のサポーターに確実に、何度も情報を届けるためです。

プロジェクトを実施した1〜2月は、Jリーグの2020シーズンの開幕間近で、シーズンの開幕を待ちわびたサポーターは頻繁に、Twitterで選手の移籍情報や新しいユニフォームについて  #FC琉球 を付けて投稿し、情報収拾のために  #FC琉球 で検索していました。

そのため、Twitterで #FC琉球 と検索したサポーターに確実に、何度も情報を届ける施策として、タイトルに #FC琉球 を追加しました。

何故なら、CAMPFIRE / GoodMorning でプロジェクトを支援すると、支援完了画面から、SNSで投稿する際の文章が自動で生成され(上記の「GoodMorningで…支援しました!」以降の部分)、手軽に支援者が投稿できる機能があるからです。

つまり、タイトルに #FC琉球 を追加すると、プロジェクトが支援される度に #FC琉球 が付いたツイートが投稿され、多くの方々がプロジェクトを支援している情報を確実に、何度も #FC琉球 と検索したサポーターに届けることができるということです。

てっちゃん

FC琉球さんのプロジェクトは823人の方から11,973,500円の支援を集め、GoodMorning では2019年度の最高支援額、歴代4位のプロジェクトになりました。勿論、僕も2020シーズンのユニフォームのリターンを購入しました。

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FC琉球さんのプロジェクトでは、ターゲットであるサポーターの方が、普段Twitterで情報収拾をしているため、Twitterで効果的に情報を届けるために、#FC琉球 をタイトルに追加しました。

あなたが企画するプロジェクトのターゲットはどんな人ですか?その人は普段どんな媒体からどんな人から情報収拾をしていますか?そして、そこに情報を掲載するためにどんな手段が考えられますか?

ターゲットが所属しているようなFacebookグループに情報を投稿したり、ターゲットが支持しているYouTuberにプロジェクトの紹介をしてもらったり、様々な手段が考えられると思います。一度立ち止まって、ターゲットのことを丁寧に考えてみてください

2. 自団体のファンとプロジェクトを盛り上げよう

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「子育てしやすい日本」を目指して、待機児童ゼロ、男の産休義務化を目指して立ち上がった、miraco(みらい子育て全国ネットワーク)さんのプロジェクト。

miracoさんは、子育てを取り巻く社会問題の普及啓発を目的とした活動を普段から行なっており、団体を支持している既存のファンが非常に多い団体でした。特にChange.orgという署名サイトで集めた賛同者は57,000人以上。

そこでChange.orgのプロジェクトページの進捗報告機能で、過去の賛同者向けにクラウドファンディングの支援の依頼をしたところ、そこから非常に多くの支援が集まり、最終的に309人からの1,619,000円の支援を集めて、目標達成しました。

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miracoさんのプロジェクトでは、miracoさんのことを既に署名という形で応援してくれているファンがChange.orgという媒体に存在していたため、そのファンに向けた情報発信をすることで、多くの支援を集めることができました。

あなたの活動を応援してくれそうファンはどこにいますか?SNSのフォロワーや、Facebookで過去に作成したイベントページの「興味あり」をクリックした人の一覧、大学時代のサークルのLINEグループなど。あなたのことを一番近くで応援してくれるファンがどこにいるのか探し、漏れなく情報発信をしていきましょう

TED TALK でデレク・シヴァーズは社会運動を起こすために重要なことは「フォロワー(既存のファン)を大切にすること」だと述べています。何故なら社会運動は、既存のファンから同心円状に広がり、次第に新規のファンを巻き込んでいくからです。

3. 他団体とのコラボリターンを企画しよう

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「誰もが自分らしい性との関わり方を、自由に安全に選択できる社会」を目指して立ち上がった一般社団法人Sowledgeさんのプロジェクト。

性に関する正しい知識を学べる性教育トイレットペーパーの制作していたSowledgeさんは、掲載期間中にTENGAヘルスケアさんとのコラボトイレットペーパー、コラボイベントのチケットをリターンとして発売しました。

リターン発売後にTENGAヘルスケアさんからの情報発信もあり、SowledgeさんだけではリーチすることができないTENGAヘルスケアさんのファンまで巻き込むことができ、最終的には461人から2,153,110円の支援を集め、目標金額の120万円を大きく超える形で達成しました。

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Sowledgeさんは自団体のファンも非常に多い団体でしたが、それに加えてTENGAヘルスケアさんとコラボしたことで、自団体の情報発信だけでは届かない層にまで情報が届き、支援の輪を大きく広げていきました

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こちらはクラウドファンディングの企画ではありませんが、先日NPO法人カタリバさんとファッションブランドであるCOACHがコラボした、チャリティーTシャツをリリースし、モデルをKokiやジェニファー・ロペス、マイケル・B・ジョーダンが務め、話題になりました。これもカタリバさんの自団体からの情報発信だけでは届かない層をファンにするための施策です。

あなたの情報発信だけでは届けきれないターゲットに情報を届けるために、一人で悩まずに「誰と一緒だったらターゲットに情報を届けられるだろう?」という視点を持つことも非常に重要です。そう考えると、どんな企画にするかワクワクしてきませんか?

【番外編】 ファン参加型のキャンペーンで盛り上げよう

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TikTokなどで話題のボールパフォーマンス集団のB2entertainmentさんのプロジェクト。このプロジェクトでは掲載期間中に、世界一透明なパンツのOne Novaさんとコラボした企画を実施しました。

企画の内容は、One Novaさんのパンツを履いたパフォーマンス動画がファンにリツイートされた数×100円が、One Novaさんから支援されるというキャンペーンです。最終的に、団体公式アカウントとパフォーマー二人の個人アカウントで合わせて30〜40万円程度の支援になりました。

One Novaさんにとっても商品の広告になるWin-Winなこの企画は、二人のパフォーマンスのクオリティの高さを支持している、多くのファンを巻き込み、とても大きな盛り上がりを見せました。

あなたもファンを楽しく巻き込んだ企画で、クラウドファンディングを盛り上げてみませんか?この企画も一人で悩まず「誰と一緒だったら出来るかな?」の視点を持つことが重要です。

さいごにー今の僕にできることを。ー

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、3月28日時点で世界で2万6621人の方が命を落としています。ヨーロッパやアメリカなど、既に病床や呼吸器の不足などの医療崩壊を起こしている国は少なくありません。

その影響は経済にまで大打撃を与え、事業の停止や撤退を余儀なくされ、非常に困難な状況にある事業者が多く存在します。

東京都はオリンピックの延期と合わせて、「感染爆発重大局面」として土日の外出自粛要請を出しました。今こうしてnoteを書いている僕も、毎日自宅にこもって作業をする日々が続いています。

毎朝テレビをつけるとコロナウイルスによって亡くなった人の数が発表され、感染拡大の収束の見通しすら立たない状況。僕たちは、この社会は、永遠と明けない夜の中にいるんじゃないかと思う瞬間が毎日あります。

ただ、そんな中でもGoodMorningには毎日のように、社会問題の解決を目指すプロジェクトの申請や相談が届きます。僕はその度に「この人たちと一緒なら、いつか夜明けは必ず訪れるはずだ」と、いつも本当に励まされます。本当に心強く、前向きな気持ちになれます。僕はこの人たちと、この社会の夜明けを信じて、明日からも前へ歩みを進めていきたいです。

この夜明けを抜け出すためには、感染拡大を憂うだけではなく、一人ひとりが自分の場所から、自分に出来る方法で、一歩を踏み出していく必要があります。それは大それたことでなくても、世界を救うアイデアでなくてもよくて、「人に感染させないために外出しないこと」もとっても重要な一歩だと思います。

昨日の夜、足りない頭を振り絞って考えた、僕の場所から、僕に出来る方法で踏み出せる一歩が、今回のnoteの執筆だと思いました。駄文で、読みづらくて、参考にならないかもしれません。それでも、自分に出来ることは精一杯やりたくて、一生懸命書いたつもりです。

この苦しい状況でも勇気を持って立ち上がる、一人でも多くの人にこの情報が届いたら嬉しいので、この記事が少しでも参考になったらシェア・リツイートなどで、一緒に届けてもらえたらとっても嬉しいです。

RADWIMPSさんがコロナウイルスの感染拡大を受けてリリースした『Light The Light』の歌詞の中に「いつか僕らはひと晩中語り合うんだ、共に必死にくぐり抜けたこの時のことを。そこには涙も憂いもなく、あるのは君の弾ける笑い声だけ。いつか僕らはひと晩中笑い合うんだ、この何よりも大変だった時のことを。それまで僕らは手を繋ぎあおう。優しく、力強く、共に歩もう」という歌詞があります。

いつかこの出来事が思い出話として語れる日が来るまで、見通しが立たない、本当に苦しい中ですが、手を取り合って、肩を組んで、一緒に前に歩みを進めていきましょう。


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