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厳格おじさん、厳格じゃなくなる。

車の運転中に聞く
ポッドキャストの話しって
どうしてあんなにもすんなり入ってくるのだろうか。

歩きながら聞いたり
電車の移動中に聞いたり
他のことをしないで集中して聞くより
明らかに気持ちよく伝わってくるのです。

そのことに気づいてからの運転タイムは
これまでにも増して楽しき時間になりました。

ちなみに
今よく聞いているポッドキャストはこの3つ。


● 西野亮廣さんの『 西野さんの朝礼 』


● 歴史キュレーション番組『 コテンラジオ 』



● 若新雄純さんの『 新しい経営 』


ここ最近で聞いた若新雄純さんの番組で
「雑談することの重要性」について話す回があり
これがなかなかに響くものがありました。

事業譲渡があり
固定観念だらけの会社組織に
外部から新しく入っていくとなったとき
受け入れる気が全くない既存のメンバーと
どうコミュニケーションを取っていったらいいのか
という内容。


「 良いも悪いも
 組織に根づいている文化ってありますよね。
 でも文化って明文化されていないし
 従業員たちにも自覚がなかったりするんです
 それがあまりにも当たり前すぎて 」


「 だからまずは
 雑談することが大事じゃないかと 」


「 雑談をして
 お互いいろいろと話しているうちに
 じつは自分たちの考えてたことって
 特殊だったのかもしれないって気づいてくる 」


「 大事なことは問題解決を急がず
 解決を意識しない会話をしていくことで 」


「 違いに気づくためには対話が必要。
 自分たちでは普通だと思ってたことと違うんだと 」


「 そこの気づきから
 こうして合わせていきませんかと
 提案していけるようになるんじゃないかと 」


「 敵対関係になるといいことないですよね。
 どっちかが勝てば、どっちかが負けるんだから。
 だからお互いを守っていくのは
 まず雑談していくことだと思いますよ 」


この話しを聞いて
コスタリカでプレーしていたときに
日々受けていた「人種差別」も同じことだなぁと。



話しはちょっと変わりますが
「エリア伊都ジュニアユース」の
トレーニングマッチに行ったときのこと。

そこのグラウンドは
相手チームが借りてくれていたのですが
そこを管理する人が自分のところにやってきて
使用する上での注意事項の話しになりました。


「 おたくが借りてるのは17:00からだから
 もし前のソフトボールの団体がいなくなったら
 16:40くらいからは入っていいけど
 それより早くは入らないでくださいよ 」


そのときの時刻は 16:00 。


「 わかりました、相手チームにも伝えますね。
 でもあれですね、暑くなってきたから大変すね 」


と厳格さが顔に出てる管理のおじさんに話すと


「 そうなんだよね
 この前も熱中症で救急車が来たりしたからね 」


それからしばらく
この暑さでやる今の時代の子どもたちは大変だよね
という話しでひと盛り上がり。

すると、厳格おじさんが、突然、ひと言。


「 もう16:30からグラウンドに入っていいよ 」


まさかの10分短縮(笑)

ここはお言葉に甘えようとお礼を伝えると
厳格じゃなくなってきたおじさんは
朝9:00からの利用なのに7:30に来て開けてくれと
文句を言ってくる利用者についての不満トークを。

さすがにそれはないっすねと話しを聞いてると
厳格じゃなくなってきたおじさん、また突然、ひと言。


「 ソフトボールの人たちが出たら
 もうしれっとグラウンドに入っていいよ。
 俺はここを去るから大丈夫 」


まさかまさかのお任せ(笑)

そして、厳格じゃなくなってきたおじさんは
仏の笑顔おじさんへと変化していったのでした。

もしや、これが雑談の効果なのか…??

というか自分の場合は
雑談にすらなっていなくて
おじさんのトーク熱が
勝手に高まっていっただけなんだけど…

何はともあれ
おじさん自身の変化と
こちらへのアプローチの変化が面白かったのでした。

最後に
「雑談」に関する若新雄純さんの言葉をご紹介。
若新さんらしい緩さのある表現方法がサイコーです。


『 職場の人間関係における雑談は
 スポーツでのストレッチみたいなものだと思う。
 面倒くさかったり、即効性感じなくても
 やらないと血の巡り悪くなったりケガしたりする。
 社内チャットで用件のみ伝え続けるっていうのには
 休み時間に学ランのまま校庭に出て
 全力サッカーするような乱暴さを感じる 』


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