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まるで熊、新しい担任教師

登校拒否、家に引きこもる生活は数か月にお
よびます


いつのまにか中学3年生になり


新しい担任が家に来る『家庭訪問』の日が訪
れます


その担任教師に会った瞬間、登校拒否という
ゆるい生活が終了である事を悟りました。


その日は良く晴れた、とても暖かい日でした


新しい担任教師はもう家にあがり、母親とな
にやら談笑しています


私は、自分の部屋に引きこもり、布団の中で
時がたつのを待ちました。すると


やさしい声で『ほら』と母親が面会を促しに
部屋へやってきます


母親は笑顔でしたが、面会を拒否する雰囲気
ではない事を、なんとなく感じ取りしぶしぶ
部屋をでます。そして


その担任教師に会った瞬間、登校拒否が終了
である事を悟りました


まるで、熊..


体は大きく、そして顔も大きく、そして良く
みると頬のあたりに、古傷がうっすらと..


そして、よくみると、腕には、何か刺さった
後のような傷跡...


そして、よくみると、笑顔の奥の鋭い目


終了です。登校拒否は、終了です。そう悟り
ました


新しい担任教師は笑顔でいいました


『よしお君、明日から登校だね』と


うなずくしかありません。母親は笑顔でその
光景を見ていました


思い返してみると


不思議と素直にあきらめのついた私は、登校
するきっかけが欲しかったのかもしれません。
しかし


新しいクラスの顔ぶれを見た瞬間、登校する
のは大失敗だったと後悔するのです。


次回:不良だらけのクラス

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