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たび

靴下という名前、靴がない時も、足が寒かっただろうから、きっとあったに違いない。靴がなかったときは、何と呼んでいたのだろうか、

昔、遠くへ食べ物を探しに行く男がいた。冷たい土や石の上を長時間歩くことは、つらいことだった。
母親が、少しでも楽になるようにと、寒さやけがから、少しでも守れるのではないかと、男の足にふくろを被せて、旅立ちを見送った

旅立つ息子の、足に袋を贈る。旅立つものに、足袋をはかせることが、広がっていく。

そして、足袋をタビと呼ぶようになった。

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