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Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(2章)③

数か月後、山田さんが訪ねてきた。
「こんにちは、あれから色々と行ってみましたが5名くらいのグループを5つ見つけました」
「なかには夫婦もいて、子供が生まれていました」
「えっ、こんな暮らしでも子供は生まれるんですね」
考えてみれば、僕たちがいるということは、洞穴で生活していた原始時代から子供を生んでいたということなんだよな。
「私たちは便利な生活から今の暮らしになりましたけど、子供は最初から今の暮らしですからね、野性的で強く育ちますよ」
「そうですね、人類は適応力があるんですね」
「それで、都会のほうはどうでしたか?」
「それが、都会まで行ったのですが被害が大きく壊滅状態でした。また災害が起きるのではないかと思うと怖くて住めませんよね」
「そうですね、山の上のほうが安心ですね」
「また、何かあったら来ますね」
「ありがとうございます。山田さん、またお願いします」

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