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【連載小説】突然、覚醒しちゃいました⑦

ネットで検索すると、無農薬の農業は会社としてやっているところが多いようだ。手間がかかり、収穫量も少ない農業なので野菜の金額も高くなる。その為スーパーに並ぶことは少なくレストランと直接契約しているようだ。
求人を募集しているところを見つけ応募すると2日間の研修を受けることになった。家から高速道路で2時間の農村にある本田農園という会社だ。9時に山田農園に着くと、会社で作っている季節ごとの野菜の説明を受けた。
「山本君はなぜ農家になりたいと思ったの?」
「安全な野菜を皆さんに届けたいんです」
「無農薬っていうのは普通の農業より大変なんだぞ、普通の農業じゃなくていいのか?」
「覚悟してきました、よろしくお願いします」
「とりあえず2日間経験して決めな、じゃー畑に向かうぞ」
そして着替えて畑に向かった。畑には20代と思われる若者数名と、地元の奥様方がいた。
「こんにちは山本です。研修に来ました、お願いします」
「私は益子、よろしくね、楽しくやろうね」
30代と思われる明るい女性だ。
「土いじり好きなので頑張ります」

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