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経済はどちらの側から論ずるかで保守、革新が異なる

共産主義は革新だという見解が一般的だ。
しかし私は保守主義とウマが合うと言っている。
これは相反する考えに見えるが、実はどの立場からみるか?という相対的な問題である。
資本の地方への分散を求めるならば、中央、大資本からみれば分配を強要されるかに感じられるだろう。だから革新主義、リベラルと判断される。
一方、地方からみればそれは地方の経済を維持し農産、地場産を保守するわけだから保守なのだ。
 この立場の取り方だが、ごく少数の大資本家からみれば革新だけど一般国民からみれば自分たちの生活を保守するための思考を保守主義と定義するのは妥当なことだろう。
 一般に経済の動きを分析する場合、誰の立場で論じているのかを明確にしておかないと逆さまの議論をしてしまいかねない。
 ベクトルで考えるならばヒト、カネ、モノの流れの方向性が意識されるから上流から見るのか、下流から見るのか?まず決めてから述べたい。
 物理学において電極の+ ーを定義していうのと同様だ。
 巨視的に言えば共産主義を左派とか革新というのは資本家側の理屈であり、欧米諸国側の論理になっている。
 アジア、アフリカ側からみれば共産主義は一般住民(プロレタリア)が携わる農工業への投資を促進する思考となるから彼らの生活を守ることになる。これは保守であり民族主義と一致する。

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