311から10年
震災から10年。
改めて犠牲になられた方々に対し哀悼の意を表し、ご冥福をお祈り申し上げたいと思います。
まずは震災後の2011年3月13日に電気が通り下記のブログを書いていた。
ここでコピペですが、当時2011年3月13日に書いた内容をその内容をそのまま転載してみる。
まず初めに、今日になって電気が通り、ネット等で、東北、福島などの状況を考えたら、茨城はそこまでの状況ではありません。
被害にあわれた皆様には何といっていいかわかりません。ご冥福をお祈りいたします。
そして、僕は今の自分達の状況に応じて、ブログ、twitter、facebookで様々な情報発信をしていきたいと思います。
我々よりも悲惨な状況を考えればこの程度の事でと不謹慎に思われるかもしれませんが、その点ご理解頂ければと思っております。
僕達小野写真館グループは「ツイている」代表としての今の実感です。
もちろん店舗の損害や、今後の状況を考えたら、全く楽観視はできません。経営者としては、もちろん資金繰りであったり、沢山の問題がでてくる事が予想されます。
でもあれだけの地震で、社内があれだけの悲惨な状況の中、社員が全員無事、今のところは、社員の大切な皆も無事が確認できています。
本当によかった。
今まで子供達にも散々偉そうな事言ってきたな~。水が飲めるだけで感謝しよう、あたたかいご飯が食べられるだけで感謝しよう
でも、僕自身、そんな体験なかったんだから、そんなの口ばっかりだったんだって心から痛感しました。
今日、ようやく電気が繋がりました。
まだ水はだめです。
今思う事。
当り前のように電気が繋がる事、水が飲めること、トイレができる事そんな事が本当に本当に幸せな事なんだって事。
まだ皆、風呂も入れなければ、歯磨きもできなければ、とにかく不都合な事は沢山。
でも、生きてるって事は全てを乗り越えられるって事。
お金とか、建物とかそんなものは、取り返せんだから!
自分たちに「意思」があれば何でもできる。
こんな中、会社の復旧を手伝ってくれるスタッフには本当に感謝。日本一の社員だよ。
そして、僕には妻に子供4人います。
もちろん家も大変な状況。こんな時に、妻は一切家の事は僕に何も言わない。地震があった時も、家族は何よりも大事だけど代表としてはまずは社員。そんな状況も何も言わなくても全てわかってくれて、自ら僕のところにかけつけてくれた。
父親としては僕が行くべきなんだけどね。
だから僕は全ての事を会社に捧げる事ができる。
全てをわかってくれる妻がいる事、そして社員の事をまず考えて動いてくれる両親がいる事、何よりもこんな状況なのに会社のために頑張ってくれるスタッフがいる事、不謹慎かもしれないけど、僕は幸せものだって再確認できた。
これから色々と問題はでてくるよ。
でもね、俺の意思だけは死んでないどころか、もっともっと強くなってる。
絶対に乗り越えるよ。
「全てに感謝。ありがとう」
全てというのは、良い事だけじゃなくて、悪い事も全部。
今僕も同じ気持ち。
「全てに感謝。ありがとう」
以上が2011年3月13日に書いたブログの内容だ。
今の自分は、電気が通っていること、水が当たり前のように飲めることに、本当に感謝できているだろうか???
人は、、というか私はだが、、、本当にダメダメな人間で、正直いま時点の自分は、電気も水も当たり前になってしまっている。。
この震災は、そういう駄目な自分自身にいつも大事な事を教えてくれる。
あのとき、弊社ビジネスも相当な影響を受け、当時は経営も今ほど安定してなかったので、最悪倒産の可能性もあった。。
でも私にとって震災時に経験したボランティアで、今の私自身にとって大きく価値観が変わり、
私が「写真」という媒体をビジネスにしている意義の本当の意味に行き着くことができたんだ。
上記は女川で私のiPhoneで撮影した写真。テレビでは見ていたけど、実際に目の前にして、その光景だけでなく、ニオイも含めて全てが、本当に現実なのか?
理解するのも難しかった。
上記は石巻での写真。恐ろしすぎて言葉が出なかった。。。
上記は老人ホームだったのですが、そこのオーナーさんが、この状況でも再開したいと「希望」の言葉を口にしてたんです。
行政からは「再開しないで下さい」と言われてるにも関わらず、オーナーは「希望」を持ってるんです。
正直あの状況を見たら、僕だったらもう立ち上がれないと思いました。
本当に笑顔で話してる姿を見て、人間としての強さを感じ、自分の弱さを反省しました。
ボランティアの詳細は、その時の気持ちや決意は2011年4月22日のブログに書いてます↓↓
そして上記の写真が、今私が写真館を経営している意義を再確認させて頂き、写真の力で世の中を変えたい!と本気で思わせてくれるキッカケになりました。
世界に「笑顔」「幸せ」「感動」を連鎖させる
という小野写真館グループのミッションにつながった経験でした。
皆様「浅田家」という映画見ましたか?御覧頂いてない方には、ぜひとも観ていただきたい映画です。
嵐の二宮和也さん。菅田将暉さん、妻夫木聡さんなどが出演されています。
浅田家は実話を元にしたストーリーです。
この映画には、震災で泥だらけになってしまった写真を一枚一枚あらって、家族の元に返すボランティアの話が中心にもなってる。
ネタバレになるので、映画の話はこのあたりでやめておきます。。。
やほんと素敵な映画なので、皆様にも是非とも見てほしいです。
昨年「映画「浅田家」を見て、震災時のボランティアを思い出し、写真館経営の意義を再確認した話。」という内容でnoteを書いています↓
もう一回この写真。
この場所に写真を探すご家族が続々と現れ、写真を見つけては涙を流す家族を目にしました。
その中には家も家族も皆流され、一人だけ生き残った方もいて、もし自分が同じ立場であれば、家族も家も失い、それこそ、もう生きていく生甲斐も全てなくなってしまうのも当然だと思います。
でもあの場所にいて、家族の写真を手にした方をみて、もしかしてたった「一枚の写真」が、その方が今後生きていくための「力」になるのではないか?とも感じました。
だから今私は本気で写真の力で、世の中を変えたい!そう思います!
具体的には毎年家族写真を撮影する文化を創る。
その想いが下記の会員制アルバムのシステムです。
そして赤ちゃんが産まれてから1歳までの貴重な貴重な時間を、しっかりと形に残す文化を創りたい、との想いから産まれたのが下記のアルバムです。
時代は変わります。2011年当時とはテクノロジーの進化も通じて写真も変わりました。
またまた上記の写真の登場ですが、この写真の裏側には、結果として家族の写真が見つからなかった方もたくさんいらっしゃります。。。
だからこそ、アナログのアルバムはもちろん、テクノロジーの力を利用して、クラウド上でもなんでもいいので、大事な人の写真にいつでもアクセスでき、その力で人が「笑顔」になり、「幸せ」になっていく社会を実現したい!
写真館の写真でも、そうでなくても、そんな事は小さな事で、とにかく写真を残す文化をつくりたい。
そして単にスマホアルバムに保存され続けるだけでなく、しっかりとアルバムという形に残り、それが紙でもクラウドでも、それもどっちでもいい、とにかく写真が形として残っていく文化を創りたい。
そう本気で思ってます。
弊社小野写真館グループは、震災後に年商は5倍以上に成長しています。新しい事業も震災後にたくさん産まれました。
今はコロナウィルスによって、また社会に大きな変化が産まれます。私達は10年後には、コロナウィルスも乗り越え、この10年で進化した以上の進化を必ず実現します。
小野哲人
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