【初心者ライターさんへの警告】搾取案件の罠
以前も搾取案件についてご紹介してきましたが、最近Twitterで知り合った初心者ライターさんからご相談を受けた案件についてご紹介しておきます。
●搾取案件の概要
タイトルなどは伏せますが、初心者歓迎で主婦層などの副業の方にアピールした募集でした。
まずは募集要件の実際の画像をどうぞ
このような形で募集されていましたので、文字単価1円(2,000円/記事)の20記事まとめての発注。初心者ライターさんにはとても魅力的な案件に見えます。
しかし概要欄をよく見ていくと、不思議な一文が…
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初心者向けに文字単価1円で安いとは…なんて謙虚なクライアントさんなんだろう。説明文もしっかりと書かれており、共に成長を促すような内容でした。
しかしこの後、この文章の本当の意味を知ることになります。
20記事(最低20,000文字)で「2,000円」…_(┐「ε:)_ズコー
文字単価で計算するのも恐ろしい。
初心者ライターさんは、入り口の単価1円があるので、この一文は間違いなのか?というご質問でした。
文章を改めて見直す間でもなく、搾取案件なので触らぬがヨシとお伝えしましたが、このような案件が普通に出回っているという現実を知っておいてください。
提案の際にも、クライアント様から「この内容について回答してください」と言う注釈が入っている場合もあります。
募集要件は必ず最後まで確認して、求められる情報は、見落とさずに入力する必要もあります。しかしそれが些細なものでも個人情報であれば、絶対に避けてください。また他にも今回のように、不審に思う内容がある場合は、ライターの先輩の方などに是非ご相談ください。
もしライター仲間が居ないよって人は、私にでも結構です。可能な限りお力になれるように努力します。
私も過去相談先もなく、無知なまま搾取案件で10,000文字を500円で書いた男…同じ目に合わないよう何かお役に立つならお気軽にどうぞ。
出来ればライター仲間の為にも、このような案件を共有できるサイトなり欲しいくらいです。
●初心者ライターさんが諦めてしまう理由のひとつ「稼げない」と思ってしまうこと。
その中にはこう言う案件に捕まってしまい、時間拘束が長くなる方達も少なくありません。
本当の良心的なクライアント様でも、初心者の書く記事ですので、流石に費用は最低限のものが多くはなります。しかし安いとは言っても、そのレベルに合わせた額をきちんとお支払いしてくれます。
文字単価や記事単価は、ざっくりと次の条件で変化していくものと思うとよいでしょう。逆にこれらの条件が重いのに、単価が低いものは少し考えた方が良いかもしれません。
・リサーチの範囲で取材を必要とする
・画像の選定条件が実際の画像を必要とする
・専門的な資格を要する内容
・ランキングやおすすめの数が異常に多い
これらはあくまでも例としてですが、実際に文字だけを必要とする案件なら、個人的には1円以下でも充分だと思っています。なにより経験と実績になりますので、初心者としてはとにかく全てがありがたい経験です。
しかしそれ以上のことを求められるなら、それに伴う費用が発生して然るべきなのです。
現地に行く必要がある、またインタビューなどの取材の必要性がある内容は、基本的に交通費なども考慮した金額になっているはずです。そうでない場合には、取材費用(経費)はどのようになるのか?の確認をしておきましょう。
似たような話だと、本などの資料を必要とする場合の費用負担はどうなるのか?などもそうです。たかがの話かもしれませんが、一本書いて幾ら貰えるのかを考えると、あなたの数時間分の費用がそこで消えてしまう恐れもあります。
次に画像選定についてですが、これは私がYouTubeの動画の文字起こしを受けた際を例にお話しておきましょう。
文字単価2円800文字程度の募集で受け、これを完了後に引き続きお仕事お願いしたいとのことでチャットワークに誘導されます。
色々仕事はあるのですが、まずは納期が近いこのYouTube動画の文字起こしを一本3,000円でお願いしますとのこと。音声入力ソフト使って、そのまま引用で構わないですという条件。
さらに「画像は必要なところだけ」というお話で、例として5分くらいの動画を見せられ、ブログ用にしたいとのことでした。
えっ?この程度で3,000円なら…とお受けしましたら、実際の動画は全て15分を超えるものばかり…
そして1番は専門用語の多い動画なのですが、この動画の主の話が下手くそで飛びまくって、さらに音声入力してもえーとかあーとかばかりで使い物にならない…
話もあれがこれがばかりなので、画像のスクショに加工を入れまくる始末。結局約束した4本を納品して以後お断りしました。
一本の動画のために、画像加工を20枚以上必要とする恐ろしい仕事でした_(┐「ε:)_無理
まぁこの動画の主が本来の依頼主で、費用はかなりお支払いしてるのでしょうが、仲介の人がとても雑過ぎてお話にならず。この方のYouTubeは2度と見ることはないでしょう…
専門的な資格を要する記事は、その分野によりやはり付加価値があるはずです。そのような資格をお持ちの方は、安易に安い記事に走らずに、単価の高い同じテーマの案件に応募しましょう。
ニッチな資格であれば、初心者でもクライアント様から記事の書き方は教えてもらえます。他に変えが効かないのは、それだけ有利なことなのです。
あと気をつけておきたいのが、ランキングやおすすめ系の記事です。慣れた方ならサクサク進められるのでしょうが、初心者ではリサーチが本当に時間がかかります。特に5選程度ならまだしも、10とか20とかになると、かなり大変です。
比較項目などのフォームをきちんと作った上で、商品リサーチをしていく流れを持つとまた変わります。これだと穴埋め式になり、意外と簡単に進められるようにはなるのですが、私は基本的に時間効率が悪いので単価が低いものは避けております。
あまりにも必要数が多い「おすすめ系記事」は、ライターにはおすすめ出来ない系のお仕事だと思っています。
それなら同じ労力で個人のブログに書いた方が、よほどアフィ的にも収益に対して活躍すると思われます。
おすすめやランキング記事を書きたい場合には、商品を調べる前に、まず比較項目のフォームをしっかり作っておきましょう。
いきなりこれだけ稼ぎました!という方も居られれば、なかなか稼げないよ…と思う方も少なくないと思います。
むしろ大半の方は思ってたほど稼げないと感じているのではないかとさえ。その過程で諦めていけば、本当に稼げないまま終わります。
しかし続けるだけで、誰でもそれなりには稼げるように自然的になるのがWebライターという仕事です。目標が大きければ当然努力も必要ですが、ただ続けるだけのレベルでも月間50,000円程度なら副業で普通に稼げます。
それは全てとは言えないにしても、多くの方がその範囲には入っているのが現実です。ただそれを見ることなく諦めていくだけの話。その中には、今回のような搾取案件という壁に阻まれた方も居るかもしれません。
何度騙されても、それも経験として受け入れることができる人が本当の最初の壁である50,000円と言うレベルを越えていくのではないでしょうか?
実際500円で書いた10,000文字のおかげで、1日に10,000文字書けるようになったのが、私は壁を越えられた理由にもなりました。
転んでもタダでは起きないことが大切です。…なんて、最後は単なるド根性論ですいません。
提案がなかなか受注に繋がらないという方は、良ければこちらも参考にしてみてください
https://note.com/tetsumaru_555/n/nb99b18919bb1
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