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SIGMA 20mm F2 DG DN Contemporary 広角の楽しさを教えてくれるレンズ

人生初の超広角レンズ!

久しぶりに新品レンズを購入しました。

ずっと50mmが好きで、広角は苦手意識というか別腹感があったんですが、このレンズ発表時から夜うなされるように・・・

広角が欲しくなった理由は、ジョセフ・クーデルカの「プラハ侵攻 1968」を買ったから。ずっと欲しかったこの写真集を眺めていると、広角レンズでのスナップの情報量に惹かれてしまったわけです。


今まで広角レンズに食指が動かなかった理由は、情報量が多すぎる点でした。

50mmが好きだったのは、写真の主題が明確にできるからです。

目にした光景の中で、まさにその瞬間僕が惹かれた対象を写すという「視点/意識の名残」が明確になるわけです。

広角になると主題への注意が散漫になり、また構図の中にどうしても不要な物が入ってしまいます。

一応、スティーブン・ショアが理想の僕としては、ショアのような完璧な構図と配置というのが憧れなもので・・・

ショアほどになると8×10かつ広角レンズでもこれを成し遂げてしまいますが、僕には50mmの主題の明確さが理想に近かったのです。


クーデルカのプラハの写真は、フレクトゴン25mmで撮られています。

故郷を蹂躙される人々の悲痛な叫びという圧倒的な情報量を、広角の視野に破綻なく収めてしまうのがクーデルカの凄さ。

広角ならではの構図、そして歪み、それが単に写真の枠を規定しているだけではない情報量のギリギリを攻めた剪定になっています。これは非常に挑戦的ではないでしょうか!


広角でしかできない表現はどこか恣意的になりがちですが、そこをぐっとこらえて「ありのままの世界」を撮るというのが目下の目標です。

今回はとりあえずSIGMA 20mm F2 DG DNのファーストインプレッションということで、撮影した写真をロードムービー風に並べています。

後日ゆっくりいつもの動画写真集にするつもりです。

それにしても楽しいレンズです。広角への拒否感を一瞬で吹き飛ばしてくれました。

もはや自分の視野が20mm F2 DG DNになってしまいました。

超広角、おもろい!



サポートいただきましたら、すべてフィルム購入と現像代に使わせていただきます。POTRA高いよね・・・