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鉄道会社への入社を目指すあなたに

鉄道は割と人気な職種です。景気が悪くても潰れにくく、安定的な給与を貰える仕事だということで、鉄道ファンに限らず目指す人も多いのではないのでしょうか。このページでは鉄道会社を目指す方への道を各年代別に見てゆきたいと思います。

現業編

1.共通して言えること

年齢、世代に関係なく鉄道で働くための条件、知っておきたいことが存在します。

1-1.必要な条件

・身体条件をクリアしていること

・適性検査を合格できること

これらは絶対条件です。基本的には鉄道会社への入社=運転士への登用を考えて採用されますので、運転士になるための国の基準を満たしているかということを入社試験で調べられます。運転士以外でも車掌であったり、駅で旗や灯で合図を出すなどの運転に携わる業務は上記の条件を満たす必要があります。これらを運転適性と呼ぶことが多いです。運転士は運転適性のレベルが車掌・駅員より高いため、入社時の試験では基本的に運転士の運転適性に合格できるかというところで試験が行われます。
※運転士への登用を考えていない場合もあります。
適性検査の対策や、鉄道会社に入社してから運転士になるまでの詳しい過程などは別記事で詳しく解説しておりますので、宜しければそちらをご覧ください。


1-2.現業は高卒、非現は大卒

現場で働く運転士、車掌、駅員等の現場職は圧倒的に高卒が多いです。逆に本社支社等の事務方は大卒で占められており、学歴にて結構分かれているのが鉄道会社です。

1-3.鉄道は体育会系

鉄道会社は基本男社会であり、飲み会も多く体育会系のノリも多数存在します。現業では一つの手順ミスが大事故につながるため、見習いでの指導はかなりきつく怒られたりすることも多々あります。今は少なくなったと思いますが、以前は殴る蹴るのパワハラもよくあったと思います。しかし現在は女性社員も増えてきており、だいぶ環境も良くなりました。最初は辛く感じる鉄道業界だと思いますが、慣れればよいことも沢山ありますので、頑張っていただきたいです。

1-4.鉄道好きは鉄道会社に入れない?

答えはNOです。昔から鉄道が好きだと鉄道会社に入れないという説がありますが、そんなことはありません。現に鉄道ファンで鉄道会社に勤めている人間を何人も知っています。重要なのは仕事と趣味を分けられるかというところです。鉄道員として勤務するにあたり趣味を混同させるにはいきません。あなたが運転士として列車を運転していたとして、車庫の脇を通過したときに、珍しい車両が止まっていたとして、「お!珍しいな~」なんてよそ見をしていたら、ブレーキをかけるのが遅れて「オーバーランしちゃいました」なんて笑いごとになりません。鉄道会社が恐れているのはそんな人間じゃないかというところなんだと思います。「面接等で鉄道は好きですか」等の質問をされたら嘘をつくことなく応答し、自分は仕事と趣味を分けられる人間だとアピールすることが大事なのではないでしょうか。

1-5.面接

面接は何を言ってもハキハキと明るくが一番です。前にも説明した通り鉄道会社は体育会系です。見習い等も指導が厳しいことから、それに耐えうるであろうメンタルの強い人間を好みます。また自分が取り組んでいた部活動や、取り組みを積極的にアピールし、それらが会社で働くうえでどう役に立つのかを説明するのは大事なことです。

会社のことにしても、駅名や会社の取り組んでいる取り組み、鉄道以外の事業(不動産など)を調べておくのも大事です。鉄道会社だと言って受けに来るのだから、受験生皆、鉄道のことは知っています。なので、鉄道以外の部門のことを聞かれることも多いため、気を付けなくてなりません。

最後に大事なのは笑顔です。なんだそんなことかと思うかもしれませんが、これ意外に大事です。自分は大手鉄道会社の最終試験で笑顔を意識せずに基本無表情で答えた結果もちろん落ちました。人間第一印象が大事です。笑顔を意識し、髪や、服装、靴まできれいにしていきましょう。それが接客業ならなおさらです。

2.中学生以下の方

これを読んでいるあなたは今鉄道会社に入るにはどうしたらいいか考えている夢に向かって走っている学生の方でしょうか。

そんなあなたがまず目指すのは高校への入学です。ではどのような高校が良いのか、基本的には公立の普通の高校で良いと思います。しかしできるだけ学力の高い高校に入った方が良いとは思いますね。それ以外でも鉄道高校や、工業高校からも鉄道には入社している人は多いので、それでも大丈夫です。一番大事なのは、「自分が行きたい会社に過去にその学校から就職または受験した人がいるか」です。

その会社を毎年を受験していたり、よく受験している学校だと求人票が送られてくるので、試験を受けやすいですが、そうでない場合は学校から会社へと求人を出してもらうしかなく、また必ず求人を出してもらえるわけではありません。ですので、自分が行きたい会社、或いは鉄道会社に多く就職者がいる学校を選ぶことが大事だと思います。

鉄道会社で現業職が一番多いのは高卒です。あなたが現業で運転士或いは車掌や駅員を目指すなら高卒で就職するのが一番のチャンスです。しかし高校での受験は基本的に1社で、そこで合格が出れば基本辞退はできず、不合格でも試験結果が出るまでは次の会社の試験は受けられません。大切なチャンスを逃さないようよく考えて受験しましょう。

3.高校生の方

今あなたは一番チャンスをつかんでいる状態です。あなたが鉄道会社の現業職を目指すのであれば、高卒での受験が一番望ましいです。鉄道会社の現業は基本的に高卒が多く、本社等の部門は大卒で占められる場合が大半です。ですので現業職を目指すあなたは今が一番頑張り時です。学力は高校の授業で問題なくわかるのであれば大丈夫だと思います。鉄道会社の入社試験で出る適性検査が練習できるなら真剣に取り組みましょう。進路指導室に積極的に通い、自分が行きたい鉄道会社が求人を出しているか調べてもらいましょう。もし求人があっても自分の学校に来ていない場合もありますので、その場合は先生にお願いして、会社に求人を貰えないか打診してもらうのもありだと思います。

実際自分もそのようにして、過去に学校に求人の来ていなかった会社を受験することができましたが、残念ながら適性検査で失敗し、落ちたことがあります。なので、これを読んでいるあなたはしっかりと対策をして受けてもらいたい。そう思います。

面接ではしっかりと練習を重ねてハキハキとしゃべりましょう。鉄道は基本的に体育会系の世界です。明るくはっきりとした性格のほうが好ましく思われます。受験する会社のこと(取り組みや鉄道以外の事業も)をよく調べ、どんなことを聞かれても返せるように対策してください。部活などをやっていてその功績を紹介するのも良いことだと思います。

最後に、もし不合格になってしまったとしても、それが身体面の理由等でなければ鉄道系の専門学校や大学に進むことにより、まだ道はあります。諦めないでください。

4.専門学生の方

あなたはどのような専門学校に通っていますか?一番良いのは鉄道会社に毎年就職者がいる専門学校であることです。そういった学校は必要な学力、適性検査、面接指導等が充実しているからです。また、過去に受験した生徒からどんな問題や試験があったかを抽出しデータにしてあることが多いので、自分の目指す会社に就職している卒業生が多ければ多いほど、有利であるといえます。基本的には学校に来た求人から受験すると思いますが、それ以外にも各鉄道会社のHPから受験の申し込みをすることができたり、ハローワークに求人が出ていることもあるので、とにかく鉄道に行きたいという方は粘り強く探し続けましょう。

5.大学生の方

大学生は現業職の募集が少なく、現業に行きたいあなたは苦労するかもしれません。それは大卒=総合職(本社等の事務方)という構造の鉄道会社が多いからです。しかし現業職の募集がないわけではありませんので、しっかりと採用情報を調べることが大切です。自分の見た感じでは地方の私鉄や、第3セクター鉄道では大卒でも現業職での募集を見かけることがあります。また、もし総合職として就職することになっても、配属先が運輸系の部署であれば、駅員→車掌→運転士→指令のように会社の仕事を知るために、短い期間ではありますが、各業務を経験させる会社も多いです。残念ながら私鉄等で運転部門以外の例えば不動産部門など、鉄道と関係ない部署に配属されてしまうと、鉄道の仕事とは縁のない仕事をすることになってしまうこともあります。後悔しないようその求人は現業職なのか、鉄道と関係のない部門に行く可能性はあるのか等を考えて受験することが大事かと思います。

6.社会人の方

社会人のあなたが鉄道会社に入社するには中途採用を狙っていくのが良いと思います。受験には大抵年齢制限がありますのであなたが鉄道を目指すのであれば、早めに就職或いは転職活動を始めることをお勧めします。大手は条件によっては厳しいですが、地方私鉄、第3セクター等は人手不足の会社も多く、中途採用も多い傾向にあります。遠方も含め様々な鉄道会社の求人を調べ、受験しましょう。適性検査等の対策も忘れずに


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