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キャリア自律「キャリコンサロン編集部」#33

キャリコンサロン編集部マガジン、今回のお題は「キャリア自律」。なんか一気にキャリアコンサルタントっぽいテーマになりました。

キャリア自律とは

キャリア自律について、アメリカの「キャリア・アクション・センター(Career Action Center:CAC)」では、「めまぐるしく変化する環境の中で、自らのキャリア構築と継続的学習に積極的に取り組む、 生涯にわたるコミットメント」 と定義しています。なんか、すごく大変そう・・・。

元々、「キャリア」という言葉自体が「主体的」な意味があるにも、関わらず、そこに「自律」という単語を組み合わせるのも、少し奇妙な感じもするのですが、日本では長らく「キャリア=組織内での昇進・昇格(垂直上昇型)」と捉えられてきたのも事実です。

なぜ今、キャリア自律が話題なのか。

アメリカでは1980年代に「キャリア自律」の概念が拡がりました。長引く経済不況からリストラが行われ、雇用が流動化した時代です。一方、日本では安定成長、そしてバブル経済突入といった時代。会社に勤めていれば、まず一安心だった時代とも言えます。

ところが現代の日本は失われた30年も明けぬまま、VUCAの時代に突入。企業トップさえも「先行きが見えない」という時代になり、終身雇用制度・年功序列型人事の崩壊なども相まって、これまでの組織内キャリアではなく、「自分のキャリアは自分で創りあげていく」という自律的キャリア形成が話題になっているという構図ですね。

自律的なキャリアをどうすれば

1999年に発表され、日本でもよく知られている「計画的偶発性理論」(Planned Happenstance Theory)は、自律的キャリア論の先駆けのようなものですが、発表者である、心理学者のジョン・D・クランボルツ教授はこの理論の中で、偶然のチャンスをただ待つのではなく、自ら引き寄せるための5つの行動特性を挙げています。

好奇心(Curiosity):新しいことに興味を持ち続ける
持続性(Persistence):失敗してもあきらめずに努力する
楽観性(Optimism):何事もポジティブに考える
柔軟性(Flexibility):こだわりすぎずに柔軟な姿勢をとる
冒険心(Risk Taking):結果がわからなくても挑戦する

キャリア自律を大仰に考えるのでなく、こうした行動(考え方)の先に、自身のキャリアのヒントに繋がると考えるのはいかがでしょうか。

それでは、今回はこのへんで。ありがとうございました。


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