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GTF.4に出場する身内の選手を書き殴る。【高橋“サブミッション”雄己という男】

総合格闘技団体のZSTがグラップリングイベントのGTF.4を今月26日に開催します。

本戦がサブオンリーで7分。延長がEBIルールのトーナメント形式です。沼田のnote読んでる人は多分経験者が殆どだと思うので大会の説明もルールの説明もしません。分からない方は是非ともご自分で調べてください。

前回に引き続き、その-60kg級に出場する選手の記事です。高橋“サブミッション”雄己選手を沼田目線で書いていきます。技術的な事ととかよりも沼田との関係とかをつらつらと。


高橋くんはとりあえずめちゃくちゃ丁寧なのよ。


沼田と高橋くんの出会いはすごく最近で、たしか6月の半ばだった気がします。

我が腐れ縁こと平沼大和から「高橋っていう選手が話がしたいらしい」という連絡をもらい、平沼伝えに連絡先を交換してもらいました。

高橋くんの第一印象は「めちゃくちゃ丁寧」でした。この記事を書く数週間前に携帯を紛失してLINEのトーク履歴が消えてしまったせいで見せられないけど、まるでマジの手紙を書くかのような文章にビックリしました。

彼の事は修斗の試合で一本勝ちしている映像を観たことがあったし、同じ興行に出ていた大学の2個上の先輩の新井拓巳先輩からちょろっと話を聞いたりとで、こっちが一方的に知っていました。

彼は彼で僕のことをF2Wの映像で知ってくれていて、大学の先輩にあたる平沼を通じて連絡をくれたという事になります。

ド丁寧なLINEに対して「あんまり固くなりすぎるのもなぁ」と思いフランクな返事を返し、とりあえず翌日の夜に会って話すことになったのでした。


夜の東京駅周辺ってカフェ空いてないのね

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その日は土曜日で丁度仕事で都内に出向く予定もあり、僕の現場からも高橋くんがいる場所からも遠くない大手町駅で落ち合いました。

東京駅周辺のカフェで話をしようとしたけれど、どこもコロナの影響か早仕舞いしていて見つからず、結局和食料理屋に入って少しだけ飲みながら話すことになりました。

高橋くんが僕と話したかった理由はここには書かないけど、主に今後のキャリアについての話でした。

とはいえ、僕も彼と歳が離れているわけでもないし、むしろMMAでプロのキャリアがある人間に説教垂れる訳にもいかず。でもまあ、人よりは畦道を歩いて生きている自覚はあったので、身の丈に合った意見を話しました。

逆に僕も高橋くんには聞きたい事があったので質問したりしましたが、聞いていて思ったのは、彼は頭が良いです。とっても。

沼田の出た大学と彼が通っている大学だと偏差値ではボコボコにされちゃうくらいの差はあれど、そういう所ではない部分にクレバーさを感じました。

物事を俯瞰して見れていて、自分の立ち位置も客観視できてる。しかも凄く正確に。沼田が思っていた「高橋”サブミッション”雄己」と彼に見えているいる「高橋”サブミッション”雄己」の姿であったり立ち位置っていうものにほとんど差がない。

これってプロというか、人前に出る人間にとって凄く大事なことだと思うんです。自己と他者との見え方に乖離があると、魅せ方がズレてしまったり、或いは見られ方がズレてしまったりして双方にストレスが溜まるんですけど、彼はそこの差が極めて少ない気がします。

その理由は普段の練習であったり、彼の立ち位置・ポジションがそうさせてるんだと思います。即ち自身があるんだと思います。僕の勝手な予想ですけど。

やっぱり試合の話になればギラギラしていて、他人や当事者に聞かせれば「ビッグマウス」と思われるような言葉も出てきます。けど、彼は自分の立ち位置を分かっている。分かっているからそういう話が出来るし、それでもって身の丈を超えるような事は言っていない。ネガティブな意味ではなく、凄くポジティブな意味での「知能犯」的な考えをしている気がしました。

もちろん実力も込みでですけど、そういう部分に魅力を感じて僕のアパレルのHARD CLUTCHからのサポートの話も振りました。

試合でもそれ以外でも、アマチュアとプロの発信力の差を見せてくれると思います。


GTF.4で"サブミッション"は炸裂するか

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GTF.4が今週末に迫ってきています。既にトーナメントも発表されていて、高橋くんの一回戦は予選から上がってきた堤選手と当たることになりました。

これはこの間始めて知ったんですけど、高橋くんは柔術の経験がゼロだそうです。予選で柔術的ムーブで鉄壁のガードを崩さなかった堤選手をどう崩していくのか。トーナメントの一回戦は全ての組み合わせがMMAグラップリングと柔術の対決になってますが、とりわけこの試合は興味深いです。

そして2回戦には清水清隆選手と後藤貴史選手の勝ち上がった方との対戦に。清水選手は言わずと知れたMMAの強豪選手で、高橋くんのMMA戦績からしたら格上の選手です。故に、MMAの試合ではないものの、キャリアの中では一つのポイントになります。

一方の後藤選手が上がってきて勝利すれば、茶帯の堤選手、黒帯でプロの試合にも多数出場している後藤選手に勝ち星を挙げることになります。

言ってしまえば2回戦はどちらに勝っても美味しい試合であって、かつ高橋くんの実力が表舞台に出る機会になります。

そして決勝戦は...前回の記事で書かせてもらった井手さんが上がってきた場合は沼田はどうすれば良いのでしょうか...。


とにかくGTF.4を観ろ!!

兎にも角にも明後日に迫ったGTF.4ですが、グラップリングをはじめとする組技競技は興行としてはMMAの後塵を拝しているのが日本の現状です。

そして日本のグラップリングイベントの規模やレベルも欧米と比べるとやはり劣っているのが現状です。それは1年前に自分自身の目で見て、自分自身の肌で感じてきました。

だからこそ、日本で歯痒い思いをしている選手や関係者、ファンにとって、この大会には大きい意味があると思います。

この記事を読む人は数が限られていると思いますが、もしもまだPPVを買っていないなら、ぜひ買ってみてください。そして高橋くんと井手さんの応援をよろしくお願いします!

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