上村哲也 / UEMURA Tetsu

スポーツマーケター。学生時代は野球に打ち込み、引退後スポーツビジネスの世界へ。放送局の…

上村哲也 / UEMURA Tetsu

スポーツマーケター。学生時代は野球に打ち込み、引退後スポーツビジネスの世界へ。放送局の国際大会PR担当から始まり、ラグビーワールドカップ2019日本大会マーケティング部長、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会ニュースデスクを歴任。

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最近の記事

国際大会開催中の課題克服。

国歌を間違えて流した、国旗を間違えた。国際大会はそういうことがこれまでも度々起きてます。なのでオリンピック・パラリンピック・ワールドカップでは間違える前提でどう訂正リカバリーするかの手順も全てマニュアル化されてます。 この記事の件は演出上(スポーツプレゼンテーション・セレモニー)の話ですか、そこは組織委員会と国際統括団体の考え方があって然るべきで、新しいこと、オリジナリティあることにトライしたいという気持ちは痛いほどわかります。 国際大会も開幕したてはまだ色々と覚束なく、

    • 日本人のための国際スポーツ大会

      オリンピック・パラリンピックが終わってもなおスポーツではない部分に注目が集まってしまう国際スポーツ大会運営。 日本において国際スポーツ大会を開催することは可能ではある、ただし今は海外で開催するのと同様の楽さ、軽妙さはない。 そもそも国際スポーツ大会は外資による輸入系コンテンツである。招致する、される、で既に関係値が定まってしまう。招致した方は常に開催基本契約に縛られる。これを打開するには日本発のコンテンツとして世界が開催を渇望する大会、競技を生むしかないがアジアの大会です

      • 国際スポーツ大会の成功と失敗

        ラグビーワールドカップ2019日本大会、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会とを経験して、ボチボチとインタビューの依頼をいただきます。 東京オリンピック・パラリンピックは2年だけだったのでラグビーワールドカップと関連がある場合だけ受けるようにしています。 そしてラグビーワールドカップで多いのは「なぜ成功したのか」と「何か失敗はあったか」という質問です。 成功したことについては、実はまだ成功していない、正しく表現すると大会についてはやるべきことを正しくやったと

        • オリンピック・パラリンピック&ラグビーワールドカップ組織委員会徹底比較。

           2021年も年末に差し掛かってきました。今年を振り返る企画で東京オリンピック・パラリンピックでの日本代表選手の活躍を再び目にする機会も増えました。  僕自身はと言うとスポーツビジネスを続けていますが、7年に亘る組織委員会での仕事もひとつの区切りを迎えました。そこで東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(以下オリパラ)とラグビーワールドカップ2019日本大会(以下RWC)両方の組織委員会を経験し、その中で両組織でプレーヤーもマネージャーも務めた唯一の人間ということで

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        • スポーツビジネス
          5本

        記事

          2年?6年?10年?国際スポーツ大会の理想的な準備期間とは。

           突然ですが皆さんはオリンピック・パラリンピックやサッカーのワールドカップ、ラグビーワールドカップの準備期間がどの位あるか想像がつくでしょうか? A: 〜2年 B: 3〜4年 C: 5〜6年 D: 7〜8年 E: 9年〜  大会にもよるのですが、日本で行われた大会で言うと以下の通りとなります。 2002年 FIFA(サッカー)・ワールドカップ C:6年2019年 ラグビーワールドカップ E:10年2020年 オリンピック・パラリンピック D: 7年※延期により+1年

          2年?6年?10年?国際スポーツ大会の理想的な準備期間とは。

          スポーツビジネスのはじめ方。

           シドニーオリンピック・パラリンピックのお手伝いをした経験から大学卒業後はスポーツの仕事に就きたいと漠然と思っていました。しかしながら応援していた西武ライオンズの球団事務所に履歴書を出しに行ったりもしましたが、そもそも募集がない時代で、どうやってそれを実現して良いかわかりませんでした。教員免許を取得したので英語の先生やるかーと思っていた所に、シドニーで出会ったテレビ局の人から「うち受けてみれば?」と言われて受けた会社でお世話になることになりました。入社して普通にADをやってま

          スポーツビジネスのはじめ方。

          マーケティング視点で見たスポーツビジネス。

           スポーツビジネスの世界に初めて足を踏み入れたのはハタチの時。2000年のシドニーオリンピック・パラリンピックでした。大学野球部を怪我で途中退部し、大学の体育局を手伝っていた時に野球連盟の方とのご縁でシドニーに派遣されることになりました。  それまでスポーツは「やるもの」だと思って生きてきましたが、そこでスポーツビジネスという世界を知り「見るスポーツ」と「やるスポーツ」の間にある「運営するスポーツ」にのめり込むことになります。  シドニーオリンピック・パラリンピックから2

          マーケティング視点で見たスポーツビジネス。