ゲイライフにかこつけた単なる自己紹介

ゲイライフと聞いてどんな記事を期待するのでしょうか。

新宿二丁目のゲイバーに通い、お仲間とワイワイ楽しみましたよという話?それとも同性愛者ならではの悩みや苦労話?それとも男同士のエロいお話?

最初に謝っておきますが、この記事はキラキラもしていなければ、葛藤もなく、ロマンスもほとんど無いほぼ自己紹介になります。まあ、普通に暮らしている地味なゲイもいるんだという事ですね。

1. プロフィールとか

アラフォーで、電子系エンジニア、地方都市出身、首都圏在住です。高校2年から理系に進み、大学は工学部、大学院まで進学して電機系メーカーに入社しました。趣味はゲーム(最近はご無沙汰)、読書。眼鏡あり、BMI26。

どうです?いかにもって感じじゃないでしょうか。こうして書き出してみるとテンプレな理系男子、いや、理系おっさんですねえ。ただ、オタクなのかと言われるとちょっと躊躇します。私の中でオタクというとちょっとハードルが高いというか、そこまで何かを深く知っているわけでも、情熱があるわけでもないので恐れ多いという感覚があります。なのでオタクにもなりきれない地味な理系おっさん、それが私です。

ただ、そんな私にも一つだけリア充要素があります。


現在年下の相方と同棲中!

……なのですが、まあもう同棲期間も結構長いので当初のワクワク感などとうに無く、もはやすっかり日常に溶け込んでしまっているので新鮮味はありません。

2. 目覚め?と出会い

ゲイの出会いというと、今はアプリが主流、らしいです。らしいというのは、私は体つきが良いわけでもなく、顔も良くないのでアプリを入れたことがないからです。

というか、私自身、特にゲイということをあまり重いことと捉えたことがなく、悩むこともなければ、積極的にお仲間を探そうとしたこともありませんでした。高校生くらいの時に少年同士がいちゃいちゃするアンソロジーを偶然古本屋で見つけ、男同士もイケるやんと思った程度でした。これが目覚めといえば目覚めだったのかも知れませんが、目覚めというほど重くなくもっとサクッと軽い感じです。

男の子だったのでエロには興味あれど(男女ものが主食でしたが、今思うと女性側に自分を投影してた気がします)、恋愛にはあまり興味がありませんでした。大学のサークル(お、ちょっとリア充要素)での恋愛トークが嫌で嫌で仕方なかったのを覚えています。これは周りがヘテロだったからというワケでもなく、たとえ「男でどんなのがタイプ?」と聞かれても嫌だったと思います。好きな男性のタイプとか今でも良く分かりません。好きな男性タレントとかも特に無いです。

そんな恋愛に興味無いヤツがどうやって出会ったんだ?と疑問が出てくると思います。きっかけは二つ、一つ目は就職して一人暮らしをはじめたこと、二つ目はエロ小説を書き始めたことです。

大学までは実家暮らしだったので、就職して初めて一人暮らしをしました。それほど実家が好きというわけでもなく、どちらかというと嫌いだったので清々していたのですが、やっぱり寂しさは感じたのでしょう、ちょっとだけ恋人にも興味が出てきました。

たとえ恋愛に興味は無くても、性欲はあります。高校生ではラノベ、大学生ではSF小説をよく読んでいた事もあってか、社会人になったんだし自分で書いてみようとエロSFを書いていたことがあります。その頃には男同士がエッチだということに気が付いていたので、書くのはそういう小説でした。で、今の彼氏が小説に感想を送ってくれたのが初めての出会いです。

3. 告白から同棲へ

自分は恋愛に興味無いんだろうなと思っていたのですが、頑張って書いた小説に反応がもらえると嬉しいものです。日常生活で寂しいなと思っていたところに、感想をもらえて舞い上がった私は早速下心が芽生えてきました。

怖いですね。ネット上にはこういう怖い人がいるので気をつけてください。

遠距離だったのですぐに会いに、とはいきませんでしたが、何度か通話を重ね、好感度を高めていき、無事GETしました。もう10年くらい前になります。それが今の相方です。なので、私の恋愛経験は一人だけ。ゲイって経験人数多いイメージがありますが、こんな非リアな人間もいるのです。ちなみに、相方は経験人数二人らしいです。

数は非常に少ないですが、私にもゲイの友人がいて(皆非リア)、経験人数は居ないか多くて数人って感じです。ゲイでもオタク気質だと色恋沙汰には恵まれないのです。というか、そちらに力を入れていないのですね。モテたければジムに通って身体を鍛え、美容院に行き、シャレオツな服装に身を包みましょう。

なんだかんだで初めての恋人をGETした私が目指すのは同棲でした。何故かというと、家賃補助が無くなるので生活費を安くしたかったから。相方も本が好きで、お互いスペースも取るのでWin-Winかなと思ったのです。

ただ、住む場所とか家賃とか、間取りとか、色々考えたのですが、相方はというと反対でも賛成でもなくそれほど興味無しでした。一方の私は家賃補助が無くなるので急ぎたい……。結果、多少強引に同棲することにしました。あまり夢の無い動機ですが、まあそんなもんです。5、6年前ですかね。意外と時間が経っていて驚きです。

4. 家計や家事分担

どうでも良い思い出話から、いきなり現実的な話になります。ヘテロでもホモでも良いのですが、家計とか家事分担って皆さんどうしてるんでしょうか?

家計については生活費(家賃、食費、光熱費など)を二人で出し合って残りは個人管理って感じです。食費や光熱費は変動するので、少し多めに徴収しておいて、あまりはプールしておき、家電が壊れたなどの臨時支出があった場合にそこから出すようにしています。

相方はお金にだらしないというか、管理が苦手で浪費家なので私がExcelで家計簿つけながら調整しているって感じです。面倒ではありますが、特に口だしはしてこないので楽は楽です。各自で貯金と言ってはいますが、向こうはたぶん貯金ほとんど無いんだろうなあ……。

家事は料理は手が空いてる方が作り、作らなかった方が片付け、洗濯は週末にまとめて二人で、掃除はキッチンが彼氏でそれ以外は私、ゴミ捨ては彼氏って感じで一応は分担しているんですが、実際にはなかなか彼氏が手をつけないので私がやっちゃうことが多いです。正直、苛つく時も多いですが、仕方が無いかと諦めがちですね。共働きの夫婦でも家事分担は不平等になりがちのようですが、たとえ男同士でも平等にするのは難しいですね。

5. ゲイライフって?

ここまで書いていて思いました。私って全然ゲイライフしていないのでは、と。

そうです、ゲイだからといって皆がゲイライフしているのではないのです。

ぶっちゃけセックスレスですが、互いに浮気をすることもなく、風俗店(いわゆる売り専)に行くわけでもなく、発展場など存在しかしらない。いや、ちょっとは興味あるんですが、病気とか怖いし、知らない人とやるとか面倒だし、一人で処理した方が良くないって感じですね。

それよりも書店に行っては無駄に本を買い込み、読むのが追いつかずどんどん積んでしまうのが好きなのです。一週間、イヤイヤながらなんとか働いて、週末に動物園に行って可愛い動物を写真に収めるのが好きなのです。古代ローマやメソポタミア、エジプトの歴史を学んで遠い昔に思いを馳せるのが好きなのです。

「ゲイ」というとついそちらに目がいってしまいますが、「ゲイ」が特殊に思われるのは恋愛関係だけで、それ以外は地味に日々を過ごしているもんです。

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