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じいさんばあさん若返る【感想】

こちらはpixivでの漫画(原作)とアニメの感想になります 
※ネタバレあり 


青森でりんご農家を営む老夫婦の斎藤正蔵、イネ夫妻 
ある時2人はりんご畑で黄金に輝くりんごを発見する 
何とも不思議なりんごだが、せっかくだからと食べてみることに 

すると翌朝、じいさんばあさんの2人は20代くらいの見た目に若返っていた… じいさんは若い頃金銭面で苦労して新婚旅行に行けなかったため、若返ったばあさんと新婚旅行へ行くことに 
二人旅が心もとないじいさんばあさんは孫の未乃と未乃の同級生の将太も一緒に熱海に向かう 


さて、じいさんばあさんというタイトルだが、本編のじいさんばあさんはお互いを「じいさま」「ばあさま」と呼びあっている 
じいさま、ばあさまという呼び方にお互いの尊敬の念が感じられる 
そんなじいさまばあさまの周りには優しい家族、友達が集まっている 
おじいちゃんおばあちゃんっ子の孫、未乃 
未乃と同い年で従姉妹の詩織、未乃の同級生の将太など 

未乃は初め若返ったじいさんに惚れてじいさんにベタベタしていたが、じいさんに告白したばあさんのカッコよさにも惚れ、じいさんばあさん二人を推している 
詩織はじいさんばあさんが好きだけど未乃とは正反対の感じのツンデレ 
将太はじいさんの友達(ライバル?)の五十嵐兵助の孫 同級生の未乃は誰からも好かれる人気者で高嶺の花だと思っていたが、じいさんばあさんと共に未乃との仲が深まっていく 
ちなみに未乃に対して将太君はじいさんばあさんのお墨付きwww 

ある日詩織が図書館で知り合った高橋先輩、その先輩の祖父母もじいさんばあさんと同じく金のりんごを食べて若返っていた 
じいさんばあさんと高橋家の交流と共に詩織と高橋先輩も仲が深まっていく 


そしてじいさんばあさんのような仲の良い夫婦に憧れるようになった未乃は将太と一緒に一本のりんごの木を植える 
それから自分たちの植えたりんごの木と共にじいさんばあさんのりんご畑の仕事の手伝いをしていく 

多分付き合い始めたのだろうと思われる未乃と将太 
将太が未乃を名前で呼んでいたところをじいさんが「将太くん、未乃はまかせた」と言い残し、ばあさんと二人で休憩をすると言って去っていく 
じいさんばあさんは二人でりんごの木の下に座り、二人で話をしながら眠りにつく 
じいさんとばあさんはどちらかが死に生き別れになることよりも二人で一緒に亡くなることを選んだ 最期まで一緒だった 


それから月日が流れ、じいさんばあさんのりんご畑には未乃と将太のような面影のある老夫婦がいた 
その老夫婦は黄金に輝くりんごを発見し、「食べてみるか」… 

そこで話は完結している 


きっと(というか明らかに)その老夫婦は未乃と将太の数十年後の姿で、この先の話があるとするなら未乃と将太が若返り、新しいじいさんばあさん若返るの物語が始まるのだろう 

アニメも原作と同じように完結している 
じいさんばあさんが亡くなるというのは悲しいが、じいさんばあさんの魂を受け継いだ未乃と将太がまた新たなじいさんばあさんになってストーリーも受け継がれていく感じが良かった 

じいさんばあさんのように歳をとってもステキな生き方ができるのは憧れる 
じいさんばあさんが若返るという非日常と、孫や家族と過ごす何気ない日常が絶妙なバランスで面白かった 



単行本でしか読めない話もあるけど、pixiv等でほぼ全話読めるのでおすすめです 

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