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ある男の正義感にて
おそらくいつかの戦争時代。私は科学研究者として人類に危害が及ばない様に緊迫感の中で日々従事していた。
ある時、同じ部署の男性が人類は変わらねばならない。破壊は創造の始まりだ。それには多少の代償は仕方ない!と自分の正義感を貫き、核爆弾たるものを自分に危険が伴うのも覚悟の上の決断で、独断な行動に出てしまう。
私達は焦り、それを回避する為に全力を尽くしたが間に合わなかった。シェルターにありったけの国民を入れ、核爆弾が爆破しない事を必死で祈りながら時を待っていた。
一人の男の持つ頑固な独自の正義感により、核爆弾はスイッチを押され、成す術もない私達はシェルターの中で身を潜めていた。
爆破と共に強い熱と強風。飛ばされてしまう人もいた。沢山の人と肩を組み、恐怖を慰め合いながら、ただ、ただ、それを過ぎ去るのを待った。
しばらく続いた後、命がある事を実感する。私とその他少数の人々が生き残り、爆破された場所でただ佇んでいた。
そんな夢を見た。怖かった。
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