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生き方しばらく変更です。

本日より、4月開校予定のtetoteの広告を始めました。
改めまして、表現の学校tetoteです。
私は、演劇の世界に入り20年が経ちました。師匠である、演出家・翻訳家の吉岩正晴氏に師事し、ありがたいことに、いくつもの舞台演出の機会を頂き、また、教育する側になるチャンスを頂いてきました。
そして、ドラマ教育(演劇創作の過程を応用して行う教育活動)の指導をさせて頂いてから10年以上が経ちました。
その月日の中で、沢山の子供たちを見てきましたが、いかにドラマ教育が子どもたちの能力を輝かせるか身をもって経験をしてきました。
想像力、応用力や対話力がぐんぐんと上がっていきます。最後には自分を愛せるようになっています。自己開示をし、コミュニケーションを深めた事により自尊心の高まりを感じられる。
これが演劇の大きな力です。


このレッスンの時間は、義務教育にドラマの授業が取り入れられていない日本において、本当に貴重な時間であると常々感じています。

そのレッスンと並行し、私は、簡単に言えば深く人間の孤独や愛を描くような作品を多く演出してきました。正直、小さい我が子にはまだ分からない内容のものが多く、見せられるものはありませんでしたが、私の嗜好はそういった作品であり、今後も変わる事は無いと思います。
単純なハッピーエンドなど演出したいと思ったことは1度もありませんから、人の闇、愛の渦、狂気の沙汰、そんなところが私の作品の個性であれば良いと思っています。それは、人間のリアルを突き詰めて描かれたものですし、人間の怖さや、可笑しさを最大限に描いた作品たちだからであると感じています。(子ども向けはハッピーエンド、楽しい作品を演出しますよ、汗笑。)
しかし、そういった複雑な作品でも、それを楽しもうとする観客の目を育てたい!という想いも同時にいつも高まるのです。偉そうなことを言っているようで恐縮ですが、そう感じる機会は今まで本当に多くありました。

欧米では、日本よりもっと気軽にお出かけの一つのプランとして観劇が当たり前にありますし、観劇後にその演劇作品について語り合うというコミュニケーションが出来るのが一般的だと感じています。
しかしながら、日本人は観劇も作品について語り合うことも当たり前には出来ない方が本当に多いです。このことが、私には凄く残念でした。

私は、母のおかげで幼い頃から多くの演劇体験をしてきましたが、学校でのドラマ教育もなく、演劇鑑賞会など義務教育に一回か二回有れば良い日本において、私がやらなくてはいけない事があるのではないか…。
子どもを育てながら強く強く不安は募るばかり。
そしてコロナ禍、心配になるほどのコミュニケーション不足。
今年、文部科学省は芸術を通した表現教育を推進すると発表しました。向かっている方向はやはり表現教育です。まだまだ国からは何も進んでいる気はしませんが、明らかに今必要とされているのは、「芸術を通した教育で得られる非認知能力」です。

自分の子どもと同じように同じ地域で育つ子ども達に向けて、表現の楽しさと、演劇教育で得られる、「何にも変え難い人生を豊かに生き抜く力」をつけるお手伝いをしたいと考えています。

このような経緯で、沢山のお子さんに出会えることを祈って、生徒さんを募集して参ります。

しばらくは、このことに尽力していくつもりで頑張りますので、今まで舞台の現場でお世話になっている皆さんとは距離が空いてしまうかも知れませんが、劇場を身近に感じてくれる子どもたちを育む為にも、演劇の土壌作りという想いも込めて始めて参ります。
tetoteを受講して下さる生徒の子どもたちには、素晴らしい学びの時間を提供していけるように努めます。

どうぞ、応援して頂けますと幸いです。
何より、まずはtetoteに飛び込んで来てくれる子どもたちが溢れますように!

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