この企業ノベルティがすごい!2023
企業ノベルティへの愛があふれてやまない!tetote代表のミウラです。昨年noteのスキを300以上も頂けたこのコンテンツ。企業ノベルティを「研究分析」し「起業」した私が勝手ながら今年注目だった「企業ノベルティ」を紹介させていただきます!
SNSでバズった企業ノベルティ、どうやったら御社でも再現性があるか?のヒントも書きました。また今回は、企業のビジネスモデルをBtoCとBtoBでわけて整理することで面白い発見が見つかりました必見…!!
企業ノベルティ好き!いいぞもっとやれ!と思ったらハートマークを連打してくださいね。では早速いきましょう~!
デカいは正義! -山崎製パン-
山崎製パンさんのSNSキャンペーンノベルティ(現在は終了しています)。X(Twitter)における、リポスト・インプレッション共に今年トップクラスの企業ノベルティです。2023年最も注目を浴びたと言えるかもしれません。とにかく「デカい」んよ…
数字もエグいですね。食パンの特徴である「四角い」「白い」「シンプル」を、大きく誇張しただけで面白さが生まれています。これでお花見とかバーベキュー行きたい!
小さい!光る!ほしくなる・・・! -TOTO-
TOTOさんのプロダクト「ネオレスト」30周年記念のノベルティ。いいね数とリツイート数が半端なかった事例です…私も研究の一環で、とあるルートから入手しました。
カラビナがついてます。2022年に発売した「ネオレストLS」がモデルとのことで、実際の機能として開けたら光るタイプなのでライト付きのノベルティなんだそう!子供や目の悪い高齢者の方などにも配慮された機能だとか。ただ光るだけかと思ったけどちゃんとリンクしてるんですね…
TOTOさんはよく小さい「便器アイテム」を作られているみたいです。便器の立体図があるから展開が可能なんでしょうか?ブランディングとして上手に利用されていますね。
企業ノベルティ戦略としての「極端な具現化」
この2つは2023年トップクラスにバズった事例です。そしてBtoCの企業と大きく分類できます。さて、バズるルールがかなり明確になってきます。テクニック論ですので覚えてください「極端に具現化」するです。
BtoCでビジネスを展開しているのなら、まずは自社のプロダクトを大きく小さくできないか?と考えてみてください。下記にSNSでウケた事例を列挙していきます。
皆さん、パルムを、白い恋人を、おいしい牛乳を、北海道チーズケーキを。1度は目にしたことがありますよね。それが形が急激に小さくなったり大きくなったり、もしくは機能が加わっている。このギャップに生活者の心は動かされます。
…既存の認知度があるからイメージを持っているからギャップを作ることができるのです。店舗の棚を取り続けて、コマーシャルをうち、実際に見て触れている。強者の戦略、圧倒的なパワープレイですね。一朝一夕じゃ真似できないノベルティです。
ふかふか「ぬい」がトレンド??
また、全体を通して「柔らかさ」嗜好?が現れてるように感じます。ミュージアムグッズ研究家の大澤夏美さんも「ぬい」ブームについて言及されており、令和のグッズの流れとして抑えたいところ…!!ぬいぐるみ・クッションなどのふかふか系はバズりやすい…?令和民、癒し欲してる…?
しかし、製造面では具現化系はコスト高く時間がかかる・ロットもそれなりに必要・立体のデータや商標も必要…など、ハードルが高いです。例えばTOTOさんの便器などは4万ロット発注しているそう…強者やニッチでファンが固い場合の戦略であることも現実だったり。
BtoB×ノベルティの戦略は「専門性」
ここまでは、前述のつよつよ認知度ありBtoC企業ノベルティをご紹介しました。ではビジュアルの認知度がない場合は?BtoBなら?ここからテクニックの見せ所です。おすすめは「専門性」に特化する。多くの発注担当者の方に参考になる戦略です!
経理部の心を射抜く! -「テンキー」チョコ -
クラウド会計ソフトをはじめ個人事業主から上場企業まで幅広く提供するfreeeのノベルティ。チロルチョコをこう使うセンスよ…‼︎
上場企業の経理部員が一年で最も気が休まるタイミング(決算開示の3ヶ月後)に労いのお手紙と箱詰めチョコを送ったそうです。顧客である経理部の気持ちをよく理解したDMは、2023年の日本DM大賞のグランプリになりましたすごい!。
そのタイミングも去ることながら、経理の象徴と言える「テンキー」のデザインをチョイス!コストもコントロールされた素晴らしい企画力ですね。
エンジニアの御守り…!? -ファインディ-
“挑戦するエンジニアを応援するプラットフォームをつくる”をビジョンに掲げているファインディ。バズったのはエンジニアの御守り。むむ?ネーミングから面白いですよね。
無バグ息災・デプロイ成就・タイポ用心…本当にエンジニアが欲しいお守り・・!「エンジニアが主役」であることを大切にしているファインディさんだからこその想いが詰め込まれたノベルティです。しかも年々改良して作られているのだとか。企画〜デザインまでのつながりがとても良き事例です!
…この2つの事例はサービスやプロダクトの課題解決に紐づけた「専門性」に特化することにより「この業種に特化した会社です」と意思表明をしています。主にBtoB企業が自社のブランディングを兼ねて発信しやすい考え方です。
ノベルティセンター試験があったら確実に出るキーワード「専門性に特化」ぜひ覚えてくださいね。
おしゃれ かわいい ファンになるノベルティ
ここからは、ストーリーもありつつ、デザイン的な部分に注目した事例をまとめています!
潔くシンプルにロゴを立たせる! -note-
2022年末に上場された、メディアプラットフォーム・note。潔いです。シンプルイズベスト。真っ白にロゴどーん!
世界観は白黒カラーで統一、シンプルだからこそ素材にこだわる(カードは活版印刷/ポーチはタイベック素材/タオルはIKEUCHI ORGANICの品質)。ブランドに自信がある& noteらしいVIを活かすからこその潔いノベルティです。インパクトのあるアウトプットになったのではないでしょうか。
ブランドコンセプトが宿るノベルティ -Sansan-
働き方を変えるDXサービスのSansan。「出会いからイノベーションを生み出す会社」という企業理念をベースに2023年様々なノベルティを開発されていました。
ダジャレも交えつつ、どこか品が良くてセンスがいい。ブランドコンセプトである「出会い」がどこかに感じられる。物撮りも影を落とすテクニックも手間をかけてる。これはもう企業ノベルティの枠を超えています・・・!
…コーポレートデザイナーが行う仕事の中で、企業ノベルティも各社工夫が進んできてレベルめちゃ上がっています。販促サイトからよくあるノベルティにロゴ名入れするだけ、、、そうじゃなくて、ブランドを表現したい!と言うデザイナーの意思や努力が伝わってきます。(本当にすごいので別のコンテンツで紹介したいと思っています。)
企業ノベルティの可能性は広がります!
2023年も素晴らしい企業ノベルティたちが生まれました!みなさまのクリエイティビティに敬意を。ご覧いただいた方も企業ノベルティ=ただのロゴ入りグッズという固定観念が少しでも揺らいでいただけたら嬉しいです。
「アイテムチョイス」もだいじなのですが、自社の立ち位置を踏まえながらテクニック論を使う。「極端に具現化」「偏愛」「専門性に特化」。この辺りの戦略を踏まえるとグッとノベルティは面白くなります!!ぜひチャレンジしてみてください!
では2024年も、素晴らしい企業ノベルティを紹介できるのを楽しみにしています!来年も報告できるように頑張るので、ハートマークを押していただいたり、SNSで紹介してもらえたら励みになりますのでお願いします!
…本当は企業ノベルティについてオールナイトニッポン(120分)くらい語りたい、企業ノベルティ研究家ミウラのセミナー(ブランディングに効くノベルティ企画術/SNSでバズるノベルティ分析)など、気になる方はこちらからご覧ください。
企業ノベルティを作りたい方、私の経営するtetoteでも、おしゃれでブランディングに活かせるノベルティを作っています。お気軽にお問い合わせください!