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お母さんは、漫画描いてるんだ

3年ほど前から漫画を描き始めた。

じつは小学校の頃、将来の夢は「漫画家」だったんだ。
でも「自分は絵が下手だから」とか「才能がないから」とか、ぐちゃぐちゃと言い訳を並べて、漫画1ページも描きもせず上手な漫画家さんのマンガを見ては羨んで、妬んで。

それでも何かを作り出す「クリエイター」に憧れて、美術を学んでみたり、家具職人になってみたり、設計事務所に入ってみたり。

何かを作る仕事はしたいと「モノづくり」に関わってきた。

でもどれもこれも、うまくいかない。
何をやってもダメだなぁと思いながら、ただ生活のために働く。

途中で結婚し、子どもが産まれる。

子育てと並行して進める仕事は、より一層うまく行かない。

…ああ、もう、本当に私は何をやってもダメだなぁ。


子育てもうまく行かない。
そして我が子もどうしても、他の子と比べて色んなことが上手く出来ない。

”このままじゃわたしみたいになる”

”わたしみたいな大人になっちゃだめだ”

私は、そんな思いを子どもに押し付けすぎた。

子どもがそれに耐えきれなくなるころ、私も働きながら子育てすることの限界を迎える。

仕事を辞めたあとに、子どもに発達障害の診断が付いた。
憔悴しきった私自身にも診断がついた。

”苦労しないように色んなことを整えてあげなくちゃ”

そうやって押し付けた私の想いが、娘にとっての負担となり

娘は5歳のとき毎晩のように「私は生きている意味がない」と泣いた。


そこでようやく私は自分のした間違いに気が付いた。

私みたいな大人にならないように、じゃない。
私みたいな大人でも楽しく生きる様を、子どもに見せてやらないといけなかった。
自分の今までが失敗作だったからって、娘の人生を私にとっての成功の形にするのは単なる私のエゴだった。

同じ過ちをしてしまう親を1人でも減らしたいと思った。

同じ悲しみを抱える子を1人でも減らしたいと思った。

一生懸命、誰かに伝われと願ってたくさんの文を書いた。
けれど、なかなか多くの人には届かなかった。

文章になんとなく挿絵を描いたら、見てくれる人が増えた。

出来事を四コマにしてみたら、もっと増えた。

漫画というツールは沢山の人に伝える力があるのかもしれないと私は漫画を描き始めた。

そしたら、漫画を描くことが楽しくて仕方なくなった。
漫画を描いて何かに投稿したり、誰かに見せたりして、いい反応が全然返ってこなくても、私は漫画を描き続けられた。

noteのトップに固定している娘と私の物語を描いたとき、SNSでも結構な反応があった。そのとき、作品に向けられた言葉。

沢山の、考えさせられる言葉で「描きたいもの」をどう描くか悩む。

真っすぐに、そのまま描く事が怖くなった。
このまま描くのは切れ味が鋭すぎるようにも思えた。

伝えたいことだけを優しく伝える方法を考えながら漫画を描く力を育てることを私は選んだ。

創作活動の片隅で、その想いはずっと頭の片隅に置いている。

”私は何をやってもダメだなぁ”この気持ちが多少沸いてきても、それでもなお私は漫画を描きたいと思う。

小学生の頃の夢が、多分いつまでも腹の底でくすぶっていたんだ。
たまたま、たまたま。火がついた。

40にもなってようやく、私は、私が一生懸命になれるものを見つけた。

…小学生の自分は気付いていたのにね。

最初と比べたら大分描けるようになったけど、まだまだ。

私が本当に伝えたいことも、どう伝えるか悩んだまま、まだまだ。

それでもきっと私にとって、漫画を描く事は今まで生きていたなかで一番自分の心の中でカチりとハマったパーツだった。

漫画で大儲けしたいとか、有名になりたいとは思わない。
けれど、最低限もう少し、生活と心が豊かになれるようなものに変えていけたらなと思ってる。

色々投稿してみたり、持ち込みしてみたりしたけど。
どれもこれも1次選考通過とか、最終審査までは行くけれど「あと一歩」で止まってしまう。

だから今回、思い切ってコルクラボマンガ専科に申し込んだ。

何か少しでも進むことが出来る事を願う。

ついつい、生真面目で硬い漫画になりがちだからそれを少し緩めることが出来たらいいなあ。

私は、描けるならずっと。漫画を描きたい。

そして子どもにも日々、堂々と言うのだ。

「お母さんは、漫画描いてるんだ」と。

子どもがいつか、この漫画を描いたのが自分の母親だと誇れるような作品を作りたい。

「ずっとダメだった大人でも、やるときゃやるじゃん」って思いたい。

どこかで悩む親子や子どもを前向きに出来るような作品を描けたらいいな…と、思いながら今日も私は絵を描いている。


トップ固定にしている私の原点となる漫画はこちら↓




#わたしの舞台裏

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