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年収3万円台の漫画家が青色申告を出した話②

①はこちらから。


2.そもそも自分は確定申告必要なのか


色々本を読んだりしていると、事業収入20万円以上になると確定申告が義務になるようなことが書いてある。

広告漫画案件以外に小遣い稼ぎ的な収入もあったとはいえ、それを寄せ集めてもどう考えても20万いかないだろうわたしの収入。

無料で使える範囲でfreeeに収入を打ち込む。
収入の数が少ないからあっという間に打ち終わるという悲哀。

合計額は3万ちょっと。
こいつぁひでえや。

でも3万だったら出さなくていいですやん。
面倒だから出すのやめよかな。

でも私の読み取り方がおかしいだけで、実はやっぱり開業した以上は出さないといけなくて、出さなかったことでペナルティ発生したら怖いと思った。

ので、税務署に突撃して聞いておこうと。


税務署に聞きに行く


上記のお話をしてみると、第一声のお返事は
「そうですね、出さなくて大丈夫です」だった。

ただ、出さなくても1年目はペナルティが無いだけであって、出した方がいいとのこと。

その理由としては

・2年連続で確定申告出さずにいると、青色申告が取り消されて白になる

・青で赤字の確定申告を出しておくことで、翌年に前年の赤字分を繰り越して控除できるから来年稼げたらその分お得

…とのことだった。

青は何かとお得ということで、まだろくに収入得てないけど取り消されるのは困る。気がする。

いや来年も赤字にするつもりなのかという話だけど。

来年稼げればそれなりに手続きがややこしくなりそうだから、今年はとりあえず練習する気持ちでやってみようかな?

練習で赤字報告出して、それが次年度使えるぐらい稼げたらそれはそれで良いことだし!!

稼いでないから出さなくていいっすかね、はーん、という「もっとお前は勉強しろ」「というか真面目に稼ごうとしろ」という相談にも、笑顔で丁寧に色々教えて下さった税務署の方には感謝である。

ついでにfreeeの使い方も聞いてみようと思ったけど、税務署の人は意外と会計ソフトの使い方はわからないのだそうです。意外ですね(たまたまその人がそうだっただけかもしれないが)

会計ソフトの使い方は自分で使って頑張ってみるしかないようで。



諦めて月額課金・そして入力


そんなわけで会計ソフトをチクチクいじってみる。
無料の範囲でどこまでやれるのかよくわからんけど、入力は出来るのでわかりやすいところをサクサク入れてみる。

ここに来て、家計簿的にメモしてあった収支とレシートたちが役立った。

支出管理のとき、クレジットカードの利用明細や通帳を見ながらやっていたのだけど「Amazonショッピング」だけ書いてあるものなどは正体がわからなくなる。
それを家計簿側で確認出来た。

それと、ガソリンとポリタンクに入れた灯油の違いとか。
カード情報だとガソリンスタンド名だけなので、どちらなのかわからないのだ。

ガソリンだと車両費だし、灯油だと光熱費になるのでこの違いがわからなくなるのはちょっと困る。(家事按分のパーセンテージを変えているよ)

こういう些細な事を確認するために、家計簿的メモがあるととても便利だった。これで収入とか支出がバリエーション豊かだったらこんな簡単ではなかったのだろうけど。練習としての初年度としては上出来だ。

ただ、無料の範囲だと電子申請がfreeeからは出来ない事になっていた。

一旦データを全部打ち込んで、その数字をe-taxのページに打ち込んで電子申請…という形もやってやれなくはないんだと思う。

ただ、正直自信が無かったので、2月中旬から3月中旬の1か月だけ使うという月額課金をすることにした。これも勉強代だ。

きっと来年この経験が役に立つのさ…。


入力ミスに発狂する


一度作業の波が出来てしまうと、あとは淡々と機械的に支出を入力していくだけとなる。

私が入力するのにやったやり方

・まず公共料金からつぶしていく

今回入力してわかった(それだけ普段の支出に無頓着)のだが、あちこちに引き落としを分けている我が家。

クレジットカードを作る条件だったり、住宅ローンを組むときの条件だったりしたのだと思うけど、ガス水道は口座引き落としだし、電気と灯油はクレジットカード①だし、電話はクレジットカード②だしと散らばっていた。

これ一つにまとめたいなぁ。ポイントも散らばるのでとても勿体ない。

でもその当時の条件が思い出せず、切り替えた事によって何か別な料金が発生するようになっても困るので手が出せずにいる。
(それがカード会社の作戦なんであろう)

通帳でガス・水道の引き落とし部分を入力し、入力したら蛍光ペンでチェックを入れていく。
黙々淡々とした作業。案外私、こういうのは嫌いじゃないのよ。

し、かーし。
1月から6月ぐらいまで入力して、ふと、日付の数字をよく見る。

…去年のじゃなくてこれ、一昨年のやつやん…!!!!!

年を取って毎年毎年、「今年は2020年でしたっけ?2021年でしたっけ?」となりがちな私は、しばらく去年が2020年だと思い込んでいた。

うわあああ…打ち直し…

新規打ち込みと、打ち直しというのは気持ち的に大分モチベーションが変わって来るなぁと思っている…。

それでもやるしかないのだ。
やるのだ。

・その後こまごまとしたものを入力

ここで家計簿的なものが役だった。
クレジットカードの支払いの中から、家計簿に書いてたちょっとしたものを探す。日付と金額で見ると大体見つけられた。

これは家計簿無かったら多分書けなかったと思う。
色んなクレジットカード決済が混じってる中から、これが経費だと断言するのは難しいからね…。

ただ、家計簿にあるのにどのクレジットカードにもその決済が無いという謎のものもあって、Amazonで買ったはずなのになぜだということもいくつかあった。

そういう未知のものは一応入力しないようにした。
しかし謎である。


何だかんだ全て入力を終える


合ってるんだかあって無いんだかわからんが全部終わった。

一応参考までに、自宅で仕事していることで発生する「家事按分」は

・水道光熱費 30%
・通信費 30%
・車両費 10%

ということにした。
自宅の一部屋の一角が私の作業スペースで、平日日中はほぼ私一人で黙々と仕事に使っている。
30%ぐらいは見てもいいのかなと思ってる…。

車に関しては大半が子どもの送迎だけど、たまに資料探しに使ったりするから全体の利用の10%ぐらいが妥当なとこかなと思っている。
そんな感じで比率を決めた。

公共料金系は毎月同じ日に安定して引き落とされるので入力は楽だった。
面倒だったのはガソリンとポータブル用の灯油かな。
ちまちましてて量が多いので。

デカいのは車検とか自動車税とか。

諸々経費として上げたものは

・参考にするために買った本
・液晶タブレット
・コルク受講費
…などなど。

あれもこれも入れちゃおうかな?という気持ちもなくもなかったが、赤字ぶりに拍車かけすぎるのも問題かなと思ったので今年は控えめにしておいた。

稼げるようになったらもっと狡く入れていくかもしれない。


帳簿入力が終わったということで、ここからがいよいよ申請である。

次回ラスト!

いざ申請書発行の巻へ続く。

https://note.com/tetom_note/n/nca893abf89d4


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