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NHKスペシャル 2030 未来への分岐点(2)「飽食の悪夢~水・食料クライシス~」を視聴して「釧路生まれ、釧路育ちのオーガニックビーフ」を通して牛肉業界を考えてみる②

前回の続きです。今回は水についての感想です。
「釧路生まれ、釧路育ちのオーガニックビーフ」を通しての感想は次回にします。
またもや簡潔にまとめられなくて・・・

水に関しては、日本は非常に恵まれているため私は正直毎日の生活の中でそれ程問題意識を持って生活出来ていないのが実情です。
しかし、世界では非常に苦労し、水は非常に貴重な資源だと実感しながら生活をしている方もいることは知っています。

話は少しそれますが、「イスラエル」という国は酪農業界では非常に有名で、世界一の泌乳量を誇っています。
私は仕事柄、飼料がどのようなものなのか気になっていました。なかなか現地へ見学に行くことは出来ないので色々な方に話を伺い、非常に興味深い話で、「水」という題目にもつながりますので紹介させて頂きます。

結論から言うと、イスラエルの飼料は食品製造副産物を積極的に使用しているそうです。これはどの国もしていることですが、その先が非常に興味深く鮮明に覚えています。
一般的に考えると食品製造副産物は扱いにくいため、乾燥して使いやすくしたり、配合飼料という形で使ったりしますが、イスラエルでは違います。

イスラエルは砂漠が多く水資源が少ないため「水」が非常に貴重な国です。それをあえて乾燥し、無くしてしまうのはもったいないという考えがあり、乾燥せずに生のまま使用するそうです。資源を無駄にしないという価値観からきているようです。
この話を聞いたときは純粋に「すごい!」と思いました。
酪農は非常に多くの水が必要となります。そのため例えば水分80%のものを乾燥し、水分を約10%にして飼料として給与した場合、乾燥せずに給与した場合よりも牛は水を多く飲むことになります。この水を資源と考え無駄にせずに利用しています。年間にするときっと物凄い量の水になると思います。
水は最も大切な飼料です。

現在では逆浸透膜淡水化施設などを使い、昔ほど水不足にはなっていないようです。
しかしきっと、水不足を経験している年代の方は今でも水を大切にした生活をしているのではないかと思います。
私は非常に裕福な時代(1975年)に生まれたので、こういった考えが欠落しているのかもしれません。

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上記は国内のみかんのジュースの搾り粕
例えばみかんのジュース粕です。乾燥して陳皮という形で飼料にしています(一部は食品にもなっています)。日本でもみかんのジュース粕を乾燥しています。当然生のまま使用している所もあります。

話を戻します。世界的に今後(現在も)水不足が深刻化する可能性があります。これに対して日本の畜産で何が出来るのか分かりませんが、なんとなく違和感は感じます。水不足の国から大量に牛肉を輸入して食べるのが当たり前とか・・・輸入穀物に依存しすぎてしまうとか・・・今すぐに大きな変化をすることは出来ませんが、こういった問題があることを真摯に受け止めて、今後どうすればよいのかを模索する必要があると思います。
出来るで出来ないではなく、今はそのことについて議論し考えることが大切だと思います。

これは良いとか悪いとか、出来る出来ないではなく、その時代に合うように変化する努力をしなければいけないと思います。畜産だけではなくどの業種も同じです。

畜産批判をされているのを時々SNS等で目にしますが、全くの暴論であれば違いますが、基本的には畜産業界も変化していくことが求められていると思います。畜産業界がダメではなく、変化をしようとしない産業がダメなのではないかと思います。

偉そうなことをいっていますが、私の仕事も当然変化が求められています。飼料を梱包し使用した後にゴミが出ます。これは今後何とかしなければいけなくなるのではないかと思っています。当然輸送も効率よくしなければいけないなどなど課題はたくさんあります。

水の問題は日本にいると本当に実感しにくいと思います。私も「水」に関しては日本国内でどのようなことをしていけば良いのか分かりませんが、今後もいろんな角度から見ながら考えていきたいと思います。

あ~、なんだかまとまりはなく、結論も全くない文章を最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。

NHKスペシャル 2030 未来への分岐点(2)「飽食の悪夢~水・食料クライシス~」を視聴して「釧路生まれ、釧路育ちのオーガニックビーフ」を通して牛肉業界を考えてみる。なんて題名つけて全く「釧路生まれ、釧路育ちのオーガニックビーフ」に辿り着きませんね。


 

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