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乖離

「自己肯定感高そうだね」

最近、あまり知り合っていない人からよく言われる一言。
この言葉を言われる度、全力で横に首を振る。

何かを発表する時、力を発揮する時、
私はその前に必ず準備をする。

元々、発表や人前で話す場面が好きではなく、声が震えたり、言いたいことが言えなかったりしていた。

そんな自分が本当に嫌いだった。

人前でも臆せず喋ることのできる友達、
自分のペースで落ち着いて喋ることのできる友達、、

「自分もそうなりたい」

それから私は事前準備を怠らず、必死に練習するようにした。

発表直前に緊張はするけれど、一度言葉を発してしまえば、あとはいつも通り喋り切るだけ。

練習を重ねているので、言葉に説得力をもって語ることができる。
人に確認してもらっているので、間違ったことを言っていないと確信できる。

その積み重ねで、あまり臆せず発言できるようになった。

だからこそ、最近になって、
というか、大学院生になってから冒頭の言葉をよく言われるようになった。

私は変化したのだろうか。
外からの見え方が変わったのだろうか。

自分のことを「ネガティブなので」と言って変わったことから目を背けてしまっているのだろうか。

そんなことを考えながら、就活に取り組む。
乖離に苦しむ。

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