4月に観たオススメ映画【12作品】
4月に観た映画をメモ
ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー
---人間に育てられた悪魔の子どもが大人になり、魔物がからむ怪事件などを捜査するエージェントとして活躍するアメコミのダークヒーロー。---
ギレルモ・デル・トロ監督のパンズ・ラビリンスという作品が好きだったので、同監督のこの作品を選択。破天荒で人間くさい主人公が、人間を守るために同族を退治する矛盾や迷いを抱えながら、それでも前進しようとする感じがよかった。
聖なる鹿殺し
---心臓外科医スティーブンは妻、子ども2人と何一つ不自由のない豊かな生活を送っていた。スティーブンは気にかけていたある青年を家族に紹介するが、そのことをきっかけに徐々に家庭に異変が起き始める。ある日、子ども達は原因不明の麻痺で足が動かなくなり、はって生活を送るようになる。状況はさらに悪化していきスティーブンはある選択を迫られる。---
とにかく奇妙で薄気味悪い空気が終始漂っている映画。オープニングからぎょっとします。映画を観終わっても家庭に起きる異変の原因が全く分からない。変な映画だなという感想しかなかったんですが、町山智浩さんの解説をきっかけに、語りたい物語やあるテーマを考えさせるための比喩、抽象としての作品だと解釈することで見え方が変わりました。
映画をエンタメとして楽しませるだけでなく、あるテーマについて考えるための思考実験として撮る、という視点が私にとって新鮮でそれがとても面白かったです。
夜は短し歩けよ乙女
---京都の大学に通う超鈍感マイペースの"黒髪の乙女"と、それに恋する不器用男"先輩"の恋愛コメディアニメ。なるべく彼女の目にとまる作戦、略して「ナカメ作戦」を決行するうちに、偽電気ブランの飲み比べ、古本市での火鍋対決など、風変わりなキャラクターや起こる出来事に2人とも巻き込まれていく。森見登美彦さんの小説「夜は短し歩けよ乙女」が原作。監督は湯浅政明さん。---
こちらのnoteも是非。
四畳半神話大系
こちらも森見登美彦さん×湯浅政明監督の作品。普段アニメはみないけど、この作品はつくり手がふざけながら楽しそうにつくっている感じがして、しかもそれがアニメの世界観と合っていて好きです。自分の頭で想像する小説の世界観よりもしっくり、しかもいい意味でさらに無茶苦茶なので、プロの作り手さん達はすごいなと。尊敬します。あと羽貫さん可愛い。
ジョーズ
だれもが知っている名作ですが、観たことが無かったので選んでみました。サメが姿をなかなか見せないところが逆に不気味で、サメ視点から水面にいる人間を眺めるシーンは緊張感がすごかった。しかも、それがマシンの故障などで当初の予定とは違った演出だったという裏話も含めて、映画の面白さを感じる作品でした。音楽ライブのような現場の即興性が、作品にも影響するんだなと。
インクレディブルハルク
マーベル作品はなぜかたまに観たくなります。エドワード・ノートンが好きなので選びました。この脚本もノートン自身が書いていると知ったときは驚いた。さすがです、ノートンさん。
クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!大人帝国の逆襲
---大阪万博や当時のアニメ、ヒーローなど、20世紀のコンテンツを体験できるテーマパーク「20世紀博」。昭和の記憶に惹かれて日本中の大人たちが熱狂するうちに、テレビは白黒に戻り、大人達は子ども化していった。これは、なつかしいニオイで未来を忘れさせ、古き良き昭和の時代に戻そうとする「イエスタディ・ワンスモア」という恐ろしい計画の始まりだった。---
大人の人にこそ観て欲しい作品です。こちらのnoteも是非。
フォードVSフェラーリ
---フランスで行われるル・マン24時間耐久レースで、絶対王者のフェラーリにフォードが勝負を挑む実話を描いた物語。マッド・デイモンが演じるキャロル・シェルビーと、クリスチャン・ベール演じるケン・マイルズの2人の男が不可能といわれた挑戦に立ち向かう。---
周囲の評判がすごくよかったので観ました。マッド・デイモン、クリスチャン・ベールかっこよかったー。フェラーリに挑む以前に、2人がタックを組むまでの対立や、依頼主であるフォード側の人間関係や思惑、大人の事情が絡む状況とロマンの葛藤など、一筋縄でいかない問題の複雑さと、それを演じる2人が最高でした。
ある女流作家の罪と罰
---かつてベストセラー作家だったリー・イスラエルは、時代についていけず仕事が減りコートを買う事もできない底辺の生活を送っていた。過去の栄光を忘れられず酒に溺れる生活を送っていたが、とうとう金に困り大切にしていた当時大女優からもらった手紙を売ることに。そこでコレクター向けに有名人の手紙が高値で売れることを知ったリーは、自分の知識を活かして文書を偽造し売りさばくことで生活と作家としての自分を保とうとする。実話を元にした物語。---
この作品は最近観た中でも特に好きな映画でした。近いうちにnoteでもまとめたい。
ハングオーバー!消えた花嫁と史上最悪の二日酔い
---結婚式を控える新郎ダグのために、ダグの義理の弟と友人2名はラスベガスで最後の独身パーティー計画する。羽目を外して夜を満喫するが、朝起きると部屋が滅茶苦茶に荒らされていてダグは行方不明、代わりに赤ちゃんと1匹のトラが残されていた。二日酔いで夜の記憶がすっぽり抜けている3名がダグを探して走り回るコメディ映画。---
あまりアメリカンジョーク押しの映画は好みじゃないんですが、この作品は面白かった。迫っている結婚式に新郎を見つけて戻らないといけない焦りと、徐々に夜の行動が明らかになる予測できない展開と、馬鹿さ加減が絶妙でオススメです。
レクイエム・フォー・ドリーム
---未亡人のサラは生きる目的を見失い、一日中テレビを見るだけの孤独な生活を送っていた。一方、一人息子のハリーは定職につかず実家にある家電を売っては、その金で恋人や友達とドラッグに明け暮れていた。ある日、サラはテレビの出演依頼をきっかけに、ダイエットで昔のドレスを着るという目標を見つけ、ハリーはドラッグの売買が軌道にのりはじめたことで恋人と店を構える夢を持つ。生きる目的を見つけたことで人生が好転し始めるように思えたが、思わぬ方向に急降下していく。---
目標を見つけて好転しかけた人生が、ドラッグによってぐちゃぐちゃになるという話。映像表現の仕方が今まで見たことのない独特の演出や世界観だったので、結構見入っちゃいました。
ただ、後半の転落していく表現はかなりキツイです。作品から気持ちの影響を受けやすい人や、元気じゃない時は観ないほうがいいと思います。
ワールズ・エンド 酔っ払いが世界を救う!
---学生時代に5人で挑み失敗した「1晩で街の12軒のパブをハシゴ酒する企画」に、20年越しに当時のメンバーで集まり挑戦することに。しかし、パブを順番に回るうちに街の人の様子が少しおかしいことにメンバーは気づきはじめる。5人のハシゴ酒が地球の運命を握る、予測不可能で超展開なSFコメディー。---
めちゃくちゃ加減が度を超えていて最高です。街の住人とトイレで格闘するアクションシーンは、状況に頭が追いつけないくらいびっくりしました。子どもでも考えつかないふざけた展開を、大人が真剣に考えて、演じて、世界中の人がそれを観ているなんて最高にかっこいい。
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