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子どもの味覚を育てる3つのポイント



たくさんの美味しい!に溢れた現代。その中でも、子どもたちにまず伝えたいのが「自然本来の美味しさ」。味覚は3歳まで大きく発達していき、10歳で定着していきます。子どもたちはこれから先、この定着した味覚つまり好みの味を元に食事を選択していきます。

ということは!
将来、親元離れた時に身体に気をつけた食事をして欲しい。そのためには10歳、特に3歳までに将来食べてほしいと思う食事を準備してあげることがとっても大事になります。

そこで今回は好き嫌いに悩まないように上手に味覚を育てる幼児期に心掛けたい食事についてまとめました。

味覚を育てるために大切なこと【その①】
『薄味を心がける』


よく子どもには薄味をと言われますね。
その理由は甘みの強いものや濃い味付けなど刺激的な美味しさを先に知ってしまうと薄味だと物足りなくなってしまうから。
それが好き嫌いや偏食につながるのです。
また内臓が未熟な子どもにとって、塩分の過剰摂取は消化に負担がかかります。
実は腸は3歳、腎臓・肝臓は8歳で大人と同じ機能が備わると言われています。
塩分の多い食事はなるべく避けるよう注意してあげましょう。

味覚を育てるために大切なこと【その②】
『いろんな食材に触れ食経験を積む』

「味覚を育てること=食経験をたくさん積むこと」
もうこれに尽きます!
生後7、8ヶ月から1歳半までは味覚の黄金期と言われ何でも食べてくれる時期。
このチャンスを逃さずに色んな食材に触れさせてあげましょう♪
特に子どもの苦手な酸味や苦味のある野菜や果物もこの時期に食べ慣れておくのもいいですね♪
子どもの「好き」は大人の「好き」とは違い基本的に食べ慣れているものを指します。そして食べ慣れていないものを「苦手」と嫌がる傾向にあるので、幼い頃からいろんな食材に触れ、素材本来の味を味わい、味覚の幅をいろげておくことで偏食や好き嫌いの悩みもぐんと少なくなるでしょう。

【お出汁を上手に活用する】
お出汁には母乳と同じ旨み成分が含まれていて子どもが本能的に好むもの。また心を安定させてくれる作用もあります。他の食材の旨みも引き立ててくれる優れものなので離乳食の時から積極的に使うことで食欲を促し、味覚を育てることに大きく繋がります。
出汁は日本人が誇る文化でもありますので、毎日の食事の中でうまく取り入れていきたいですね。

味覚を育てるために大切なこと【その③】
『よく噛んで食べる』

味覚を育てるためには噛むことも大事。
口の中で食べ物を動かしながら咀嚼して口の中で味わう時間を作りましょう。
舌にあるたくさんの味蕾に食材が触れた方がより味を深く認識することができ味覚が広がります。
特に2〜3歳は急に噛まなくなったり丸飲みが増えてきます。
噛まずに食べると消化不良や便秘につながりますのでちゃんと噛めてるかな?と口元をチェックしてみてあげましょう。

離乳食から幼児食に移行する時、食べやすいからとついつい煮込みすぎたり柔らかい食事が続くと噛むことを覚えずに大きくなってしまうので少しずつ噛むことを意識した食事に切り替えて行きましょう。

最後に

大人が喜ぶ「美味しい味」と子どもが喜ぶ「美味しい味」は異なります。離乳食、幼児食には食材の味や出汁のうま味を中心とした食事こそ子どもが安心する美味しいご飯だと私は感じています。

味覚というと味付けや舌で味わうことが全てだと思いがちですが、実は私たちは五感をフル稼働させて味わっています。
匂いや食感、見た目、色、形、温度、歯応えなど総合的に感じて美味しいまたは苦手と判断します。
ですので、食べてくれないのは味付けが良くないのからだと思わず、色や食感など他にも原因があることも知っておいてください。
お話ができる年齢なら「どこが好き?」または「何が嫌だった?」と聞いみると意外な答えが返ってくるかもしれません♪

子どもの頃の食育が将来の子どものあらゆる基礎を作っていきます。子どもたちが大きくなってから心も体も健康な体でいられるように、そして、自分で美味しい食事が選択できるように日々の生活の中でできる食育を意識していきたいと私は思います。

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