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右脳の脳トレ「LaQのススメ①リハビリ編」

↑上記の画像は5年前、まだ絶好調だった頃作った私のオリジナル作品「ティラノサウルス」

この記事は1940文字です。

今回は「LaQ(ラキュー)」という知育系ブロックトイを数回に分けて紹介したいと思います。私はこの『LaQ』をお勧めしたくてnoteを始めたくらい、LaQの大ファンなのです(笑)

LaQは大きい書店の子供向けの知育系玩具コーナーに置いてある事が多いと思います。(Amazonなど大手通販サイトでも購入できます。)

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全7種類の基本パーツと数種類の特殊パーツのみで何でも作れてしまう。指先でパーツを繋ぐとき、「パチッ!」と気持ち良い音と振動が指先に響き、パーツを繋いでいくとたわむようなしなやかさもある。触る感触がなんともユニークな面白い玩具なんです。

ですが開頭手術と放射線治療を終えた退院直後は、絵はもちろん描けませんし、LaQを使ってまともに作品を作る事もできませんでした。説明書の通り作りたくても頭の中で物や位置関係をイメージする力「空間認識力」がほとんど失われていたからです。

辛うじてLaQの説明書を読みながら指先から辿るように全神経を集中し、何とかひとつ組み立て完成した頃には、脳疲労で疲れ果て気持ちが悪くなってしまい、暫くLaQを見るのも触るのも辛い程でした。

再び脳トレでLaQを本格的に使うようになったのは最初の退院から1年3か月後の2020夏。2度目の手術の卵巣腫瘍摘出手術を終えた頃です。この頃には毎日の運動で体が出来上がっており、体力的にも心にも余裕がありました。

それでもLaQを組み立ててみると、最初は一体完成させるだけで心身共に疲れ果ててしまいました。ですが煮詰まり、脳疲労でヘトヘトになったら、ぐっすり寝る事で体力と気力を回復&リトライ。ひとつ完成したら解体というルーチンを繰り返し実行。

4か月経過する頃には嬉しい変化が現れてきました。組み立てる際、いつもつまずく箇所が明確にわかるようになってきたのです。

◆変化①◆ LaQによって集中力が鍛えられ、長時間の作業時間にも耐えられるようになった。
◆変化②◆ 最初は目先の狭い範囲しか把握できなかった説明書のパーツ作りも、時間の経過とともに説明書のページをざっと目を通し、完成までの全体の流れを想像し、組み立てられるようになっていった。元気だった頃のように、物事を俯瞰して捉えられる事が出来るようになった。
◆変化③◆指先の筋肉が鍛えられた。退院後はキッチンバサミで切って畳むのも一苦労な分厚い牛乳パックも、堅いかぼちゃを包丁で切る事も難なくこなせるようになっていった。料理がスムーズにこなせるようになるまでひと月かからず完全回復。
◆いつもつまずくところ◆ 「曲面を多用する箇所」、「左右対称のパーツ作りが苦手。混乱しとても時間がかかる」、「沢山の色を同時に一つの作品に使うと(4色くらいまでならOK)配色を覚えきれず頭がパンクしてしまう」(いずれも高次脳機能障害の影響と思われます。)

そして最後に、

症候性てんかん発作の左手麻痺回復リハビリにLaQが使える(私の場合)

そう、2021年3月1日のてんかん発作で指先麻痺がおきたとき、左手でボールペンを回す訓練だけでなく、LaQのパチパチ組む振動音が指先麻痺のリハビリに効果があるのではと思い、左手だけでLaQを組んで分解するトレーニングも同時に行っていたのです。麻痺が発生した時には、麻痺が発生した部位を積極的に使うと回復が早いと3か月の入院生活でリハビリの先生から学ばせてもらったおかげです。

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上記の画像のように適当に組んで解体する作業を繰り返して実行。最初はパチパチ組む感覚もわかりませんでしたが、寝起きするたびLaQの触る感触も徐々に取り戻し、麻痺からも回復していったのです。 


LaQに興味のある方はまず2000~3000円くらいのセットで是非作ってみてください。説明書を読んで作ってみれば、他のブロックトイにはない、独自性に驚かれると思います。脳腫瘍持ちの患者さんもそうでない方も、是非ご家族でチャレンジしてみて下さいね。


最後に空間認識力に関して参考になる資料を添えて締めくくりたいと思います。


以上、右脳の脳トレ「LaQのススメ①リハビリ編」でした。

次回②は実際に作ってみた「公式購入作品の紹介」

③では「公式ガイドブックで実際に作った作品の紹介」と今回も入れて計三回の予定です。お楽しみに~♪

今回は長文になったので夫に監修を依頼しました。かなり修正が多かったのですが夫に指摘してもらい、私が何をどう伝えたいのかすり合わせ、なんとかまとめてもらえました。本当に伝えたい事ってどうしても時間がかかるんですよね。間違いをひとつひとつ指摘してくれた夫に感謝!







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