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開業後 (1) 最初のお客さん

ようやくその日が来た。

平成28年5月21日 GOLF & TRAINING PLAZA A+(現 The "A+" Personal Training) 開業

以前のポストにも書いたけど、よくあんな状態でオープン!とか宣ったな、と思う。とりあえず多少のトレーニング用具は届いてはいたけれど、もしお客さんが入ってきたりしたら(それは無かったけど)、まず対応することはかなり難しい状態だった。ただオープンしないことには不安でしょうがない。そんな訳でかなり無理矢理ではあったがオープンした。写真は直後のもの。手書きで窓を装飾。きれいに書いてもらったけど、、手作り感満載だったな。苦笑

オープンしたは良いけど、もちろんお客さんはゼロ。

問い合わせもない。(あったのは営業電話だけ)

マーケティングなどは全く勉強してないし、何をして良いのか分からない。この辺はもうちょいちゃんとしておけば良かったと本当に思う。何故ならこの先かなりの時間とお金、労力を無駄にしたから。そしてマーケティングのこと、未だによく分かっていない。苦笑

まぁ、まずはとにかく知ってもらうのが一番。とりあえず、ドアを開けて「トレーニングとゴルフができますよー」と前を通る人々、目が合った人々に声を掛けてみる。

ふーん、と言った感じで通り過ぎる人が多い中、ジム前に出しておいた立て看板に書いていた「アメリカスポーツ医学・リハビリ・アスレティックトレーニング」に反応するご夫婦が。

大学生の息子さんが高校時代にラグビーをプレー中にACLを断裂。手術後復帰、大学でプレーしているがその怪我をした膝が痛むことが多いとのこと。

ACLのリハビリ(トレーニング)はアメリカでたくさんやってきた。

そして話を聞くと、ラグビー部でのトレーニングはやっているけど、どうやらその膝のためのリハビリやトレーニングはやっていないとのこと。やっていることといえば活動の際にはサポーターをつけて、後にはアイシングをしているのみ。それではダメだと分かっていても何をしていいか分からない。


トレーニングが怪我や痛み、そして日々の不調の改善に有効であることが多い、ということがあまり認知されていない事のような気がする。コレは私たちがもっと広めていかないといけない。痛い→病院、マッサージ、整骨院、中には整体、みたいな人は多いけど、痛い→トレーニング、という考えには至らない人がまだ多い気がする。実は動かしてナンボ、動かしてないからその痛みが、、だったりすることが多いのに!


話は戻して、実際にジムに来てもらって、トレーニングの効果を体感してもらうのが一番だということで、早速無料体験に来てもらった。

(お客さんの数が増えすぎた時期があって、少しだけ無料体験を中止した期間もあったが、今でも無料体験は実施中です。是非とも運動の良さを体感していただきたい!百聞は一見にならぬ、一体験になんとやら)

そんな訳で早速状態を確認。典型的なACL術後、きちんとリハビリをしなかった状態。様々説明して、ポイントを押さえたエクササイズをやってもらった。体験終了後はご両親と相談して連絡します、と言い残してご帰宅。

即入会…ではなかった、、まずいことしたかな。運動の効果を!と謳っておきながら、あまり効果を感じていただけなかったのかもしれない。何がダメだったんだろう。。急激に自信がなくなる。

ただ落ち込んでもいられない。反省点を考えつつも、その日はやらないといけないことがあったのでチャリで銀行へと向かった。

この日、この瞬間のことは生涯忘れることはないだろう。

丁度、スーパーの前の交差点で信号待ちをしている時だった。

自転車のハンドルのところに付けてある携帯電話が鳴った。

先ほど体験を受けてもらった彼からだった。

彼「両親からオッケーもらいました。是非お世話になりたいと思うのですが、予約はどうやったら良いですか?今ジムの前に居るんですけど、閉まっているので電話しました。」

テ「5分だけ待ってください!すぐに戻ります!」

おそらくこの時、ジムに戻る自転車のスピードは記録的なものだったと思う。

無理やりオープンして9日。5月30日の出来事だった。

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