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感じたことを言える、それを聴ける組織でありたい〜ストレングスファインダー研修で強いチームを作る~

TABICAのメンバーで年に2回実施している合宿で、two edge,LLC代表 中村勇気氏(  @2sideEDGE )にお越しいただいてストレングスファインダーの研修を受けた。

TABICA(たびか)とは、"みんなの好きを体験しよう"をテーマにした体験マッチングサイト。日本全国にいる約9,000人のホストが、ユニークな街案内や自然体験など、その土地ならではのコアなアクティビティーをご案内いたします。

「まるまる1日じっくり対話する」という時間を大切にする

TABICAチームは完全リモートワークの組織で、日本全国に働いている人が点在しています。事業責任者は東京、エンジニア責任者は福岡、その他大阪や千葉で暮らしていたり、僕のように多拠点居住や二拠点居住をしているメンバーもいます。そういった常に一緒にいるわけではない組織にとって本当の意味での「組織力が高い」という状態とは何か、最も重要視しているしていることの一つです。

その課題に対する施策として、年に2回は、お互いを知るために、スマホやPCを捨て「ほぼ1日、じっくり対話する」という時間を大切にしています。

今回はその時間をより深いものにするために、全メンバーが入社時に受けているストレングスファインダーを活用してお互いがお互いのことをより理解したいと考え、中村さんに研修いただいた。

ストレングスファインダー研修とはどんなものだったか?

結果から先にお伝えすると、想像を遥かに超える研修だった。色々な要素はあるものの、個人的には「互いに本音でいられる組織は強い」というのが一番の学びだった。

まず、ストレングスファインダーとは、何かと言うと

世論調査と組織コンサルティングのギャラップ社が「人は自分の弱みを改善するよりも、自分の強みに意識を向けそれを活かすことで最大の能力を発揮する」という考え方に基づき開発したツールです。Webサイト上で177個の質問に答えていくことで、自分の強みを客観的に「見える化」してくれるツール。

このストレングスファインダーを使って、以下の手順で実際に、研修いただいた。

1.自分と仲間、組織の強みを理解:「自己理解 > 説明 > 他者理解」
事前に全員がストレングスファインダー®を診断して明らかになった強みについて、中村さんからより理解するための資料を配り読み進めることによって自身を理解。グループでお互いに自分の強みを説明(傾聴)することによって、人の強みを理解し、違いを把握することで自己理解を深める。

2.組織で偏ったの強みを深掘り:「偏った強みを集中的に深掘り > 強みの軸を活用を理解」
メンバーの多くが持ち合わせている強みの、「達成欲」「収集心」などを中心にディスカッション。強みを掛け合わせて上手くいったことや、強みによって弊害をもたらしたことなどの事例をお互いに共有しあうことで、どのようなことが起きてきたかをお互いに共有。また中村さんから、他社事例など用いてケーススタディを学ぶ

3.組織の課題と施策:「事前アンケート読み合わせ > 課題の洗い出し> 施策の洗い出し>本音でぶつかる」
事前にメンバー全員が受けた組織に対するアンケート調査をもとに、現状のチームの状況はどうか、何が課題か、どうしたら解決するのか、そういうことを本音で対話する時間。組織全体のスループットをもっとあげるにはどうすれば良いかなど、お互いの価値観を理解した上で本音で話しました。

そこで感じたことをシェアしたいと思う。

組織の最悪の状態のキーワードは「無関心」と「放置」

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強みにフォーカスしている組織は強い。これは常識で、まぁ語る必要もないことかも、と思う。その対極の最悪の状態は「無関心」「放置している」である、というレクチャーだった。この最悪の状態というのは意外と組織内で起こりうることだなぁと思う。

例えば、部署を超えてしまうと情報のキャッチアップの難易度が上がるというのはどの組織でも起こりうるし、それが故に「無関心」という状態になることは多いにある。いとも簡単に自分には関係ない、と思えちゃうからだ。

さらに残念なことに、この「無関心」というのは、働く個人のレベルで「痛み」を感じにくい。実質的に「痛み」を感じないことで、この「無関心」のレベルは放っておくとどんどん加速し、組織における致命傷にもなりうるなぁと話を聞いていて感じた。これを全体で認識できたことは大きいことだったなと思った。

感じたことを言える、それを聴ける組織でありたい

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"3.組織の課題と施策"の時間に、ある若手のメンバーが「実は、意見がすごくいいづらいです」ということを吐露した瞬間があった。

ダイバーシティとはよく言ったものだ。立場や役割、経験の豊富さや実力、価値観や性格、年齢や性別、そういったありとあらゆる違いを凌駕して、あるいはそれらを分かち合って、僕らはチームとして一つでありたいと思う。

そういった理想はあるものの、現実はなかなかうまくできていない。各々のメンバーが密かに「本当はこう思っている」ということを見える化すること、そして、それを理解し合うことはすごく難しい。

研修の当日、ある若手のメンバーが口火を切った瞬間、その声に対して、何か解決策をぺらぺらと話そうとは誰もせず、みんなでただただ話を聞いた。話を聞きながら、ただただ彼がどうしてそういうことを伝えてくれたのか、を考えたり、理解を深める話をしたりしていた。いま振り返ってみるとその時間は、すごい尊い時間だったと思う。あまりうまく説明できないけれど、こういうことの積み重ねだけが、組織を一つにしていくのだろうと思う。

組織の中で声が大きい人と小さい人の差が生まれることはある。そういう事実を噛み締めながら、思ったこと感じたことを言える、それを聴ける組織でありたい。

最後に

改めて断っておきたいのが、僕らは安心しあえるだけの組織を作りたいということは毛頭思っていない。僕らが欲しい未来、目指している社会の実現を達成するために、進むべき道を選択して力を出しきりいろんな困難をも乗り越えられる、最強のチームになりたい。

そのために、最高の空間を組織の中でつくっていきたい。そして、互いの強みを活かしあいたい。その土台は、ただ感じたことをいいそれを聴く、という超シンプルなエッセンスを組織のみんなが理解していることだと感じる。まずは僕が変わる。

合宿の夜、みんなで飲んだお酒はいつも以上に美味しかったな。

いただいたサポートで僕は「いつか必ずあなたに会いに行く」ことができます!!家を持たない生活をしているので、日本全国どこでも飛んで行きます✈️