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「3月卒業予定の大学生の就職内定率が9割超え、2年連続上昇」

厚生労働省の発表によれば、2月時点での就職内定率は前年同月比で1.2ポイント増加し、90.9%に達しました。これは2年連続の上昇であり、1997年に調査が始まって以来、4番目に高い水準だとされています。

男女別の内定率では、男子大学生は90.1%、女子大学生は91.8%となっており、女子大学生の方が若干高い結果となっています。短期大学の内定率は前年より0.1ポイント減少し、86.8%でした。

厚労省は、新型コロナウイルスの影響で前年度に大幅に減少した内定率が回復傾向にあることを指摘しており、「比較的高い水準になっている」との見解を示しています。

この結果は、大学生が就職活動を行っている市場環境が良好であることを示しており、企業が積極的に新卒採用を行っていることが伺えます。

新型コロナウイルスの影響で昨年度は内定率が大幅に減少しましたが、今年度は回復傾向にあります。これは、経済状況が徐々に改善し、企業の業績も回復していることが要因の一つと考えられます。また、コロナ禍での働き方やビジネスモデルの変化に対応するため、企業が新しい人材を求めていることも影響している可能性があります。

男女別の内定率に注目すると、女子大学生の内定率が91.8%で男子大学生の90.1%よりも高いことが分かります。これは、企業が女性の活躍を促進しようとする取り組みが徐々に実を結んできていることを示唆しているかもしれません。ただし、実際の職場での女性の地位や待遇については、まだ改善の余地があるとされています。

短期大学の内定率は、前年より0.1ポイント減少した86.8%でした。これは、大学卒業生と比べて短期大学卒業生が求められる職種や業界が限られていることが一因として考えられます。

今後、コロナ禍が収束に向かうにつれて、さらなる内定率の向上が期待されますが、それと同時に、学生たちが自分のキャリアや将来について深く考える機会が増えることも重要でしょう。


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