「平和」がテーマのおすすめ絵本3冊 #day44
小学校で、絵本の読み聞かせボランティアをしています。
前回の読み聞かせのテーマであった、「平和」について描かれた絵本をいくつかご紹介しますね。
★『へいわってすてきだね』詩:安里有生/画:長谷川義史
与那国島に住む6歳の少年(当時)が書いた詩に、長谷川義史氏の絵を合わせて出版された絵本。この詩は少年自身によって沖縄県全戦没者追悼式で朗読され、全国で大きな反響を呼んだそうです。
絵を見ながら読み聞かせをしていると、与那国島の美しくて豊かな自然が目に浮かぶよう。平和とは、この美しい自然を守ること。大切な人の笑顔を守ること。子どもの素直な思いが、ストレートに心に響いてきます。
1年生のクラスで読みましたが、みんな静かに集中して聞いてくれました。
★『せんそうがやってきた日』作:ニコラ・デイビス /絵:レベッカ・コッブ /訳:長友恵子
読み聞かせはしなかったけれど、印象が強かった絵本。感受性の強い子どもには、ちょっとキツイかもしれない。なぜなら、わたし自身の心がググーッと落ちこんでしまったから。
戦争は日常を突然奪う。絵本に登場する女の子は、このあと家族も学校もすべてを失いました。逃げても逃げても、戦争はどこまでも追いかけてきます。そのことが痛いほどに伝わってきて、苦しくなります。
戦争そのものだけでなく、戦争が残した「難民」という深い爪痕についても考えさせられる絵本です。
★『美しい朝に』葉祥明
戦争ではなく、「原発」について描かれた絵本。「平和」を脅かす存在という意味では、戦争も原発も通じる部分があるのではないかと感じています。
この作品は言葉が少ないぶん、絵が切々と語りかけてきます。だからこそ、読む人の想像をふくらませ、心に訴えかけてくる。美しい景色がどんどん侵されていく様子は、幼い子どもにも何かしら伝わるものがあるんじゃないかな。
学校など大勢の前で読み聞かせをするのではなく、親子でゆっくり向き合うのにオススメな絵本です。
以上、「平和」に関する絵本を3冊ご紹介しました。
毎年、この時期はいろいろ考えてしまいますね。
心の底から、世界が平和であることを願います。
ではでは、また明日!
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