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観光列車「四国まんなか千年ものがたり」に乗ってみた!ただし展示会。

観光列車。
それは私にとって、憧れの響き。

観光列車の歴史は1990年に遡る。JR東日本で登場した「ノスタルジックビュートレイン」がその始まりだった。

この列車は1996年に運行を終了してしまったが、その後さまざまな観光列車に引き継がれ、JR各社に広がりを見せながら、現在のブームへとつながっているのは、皆さまもご承知の通り。

いまや数多くの観光列車があるけれど、私のような子育て真っ只中の主婦が利用するにはややハードルが高い。観光列車に乗るには、時間とお金に余裕が必要だからだ。

私の憧れの最高峰、「ななつ星 in 九州」なんて、その最たるもの!

ろ、ろくじゅうごまんえん!!

無理無理無理無理!
桁を少々お間違いではないですか?と、問いたくなるような価格設定。
しかも、最低料金がこれだからね。最高料金なんて、もっとぶったまげる。

ひ、ひゃくななじゅうまんえん!!!

絶対無理ーーーーーー!
また桁が増えてしもたよ!

このたびの大幅リニューアルで茶室やサロンが新設されたらしい。千利休もびっくりの走る茶室。

茶室はいらないので、なんとかもっとお勉強していただけないでしょうか?とか言ってる庶民は乗るべきではないのかもしれない。


そんなこんなで、観光列車とは縁遠い生活を送っていたのだが、このたびJR四国さんが素晴らしい企画を用意してくださった!!

展示会とはいえ、憧れの観光列車に乗れる!!
しかも、1,500円で!!!

ななつ星よりゼロが2つも少ない!これは行くしかない!ということで、最終日ギリギリで乗ってまいりました。


いざ、四国まんなか千年ものがたりへ!

展示会の舞台は、JR高松駅。

高松駅の改札で展示会ランチに来た旨を伝えると、ホームに入れてもらえます。切符もなしに改札をスルー。ちょっぴり特別感。

サムネイルに使用した写真。
電光掲示板にも「千年ものがたり」の文字が。
列車が見えてきました。気分が高まります!

列車の横で受付。ここでランチ代の1,500円を支払います。PayPay可。交通系IC不可。JRなのに。
注)四国は交通系ICがあまり浸透していません。

ランチは予約制なので、こちらで車両と座席番号を案内されます。
私は1号車「春萌(はるあかり)の章」

若葉の芽吹きをイメージした1号車「春萌の章」
ドキドキしながら、いよいよ車内に足を踏み入れます。





これが観光列車というものかー!


いや、もうなんか感激。座っただけで感激。
お食事の用意がされている。割り箸に「SHIKOKU MANNAKA SENNEN MONOGATARI」の文字が書かれている。それすらも感激。

当然ながら、列車は全然動いてない。ずーっと同じ風景しか見えない。それでもこの空間の中にいるというだけで、ワクワクする!テンションが上がるのを抑えきれない。どうしよ。

ホント来てよかった。最高だよ!

香川の老舗洋菓子店「西内花月堂」の
特製ランチボックス。

感激が止まらない中、ランチが運ばれてきました。

特製ランチボックス おしながき

・ロースかつサンド
・コロッケサンド
・鶏の照り焼き
・ポテトサラダ
・イチゴ
・プリン
・コーヒー

by 西内花月堂

ランチ=軽食と聞いていたけど、軽食の割にはそこそこのボリューム?男性には全然足りないかも。私は普段からきっちりランチを食べることがほぼほぼないので、これでも少し多いくらいでした。

西内花月堂さんはもともと洋菓子店なので、この中ではプリンが群を抜いておいしかったです。

ランチを含め、車内で過ごせる時間は1時間

最初は1時間だと時間が余ってしまうかもなぁって思っていたけれど、ランチを食べて、食後にプリンとコーヒーをゆったりといただいていたら、あっという間に過ぎてしまいました

ただ止まっている列車の中で食べていても、そんな感じだったので、実際に運行しているときに乗ったら、一瞬で終わってしまうかも。

名残惜しかったけれど、列車を降りて、ちょこっと写真を撮らせていただいてから、帰路につきました。

1号車「春萌の章」の顔。
3号車「秋彩(あきみのり)の章」の顔。
千年ものがたりは3両編成。
ここから人々の想いを乗せて、
さまざまな列車が走ってゆく。


最後になりましたが。

展示会を開催してくださった御礼を兼ねて、「四国まんなか千年ものがたり」のご紹介をほんの少し。

四国まんなか千年ものがたりとはーーーーー

香川県多度津(たどつ)駅と徳島県大歩危(おおぼけ)駅を結ぶ、観光列車。四国山地を横断し、ここがちょうど四国のまんなかあたりとなる。

弘法大師生誕の地と言われる善通寺、海の神様として知られるこんぴらさん(金刀比羅宮)、平家落人の秘話や伝説が今なお残る秘境の祖谷(いや)地方など、千年を超える歴史的な文化や景観をなぞることができる。

列車内は「日本のたたずまい」をデザインコンセプトとし、古民家をモチーフにしたインテリアで木のぬくもりに包まれた空間を演出。

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その昔、徳島の人々は桃の節句に、お弁当を持って近くの山や浜へ出かける「遊山(ゆさん)」を楽しむ風習があった。お弁当を入れたお重は「遊山箱」と呼ばれ、徳島の文化として伝えられている。

大歩危から多度津に向かう「しあわせの郷紀行」プランでは、「おとなの遊山箱」と名付けられたお料理を千年ものがたりオリジナルの特注遊山箱で味わうことができる。

普段の観光とは少し異なる趣きの「遊山」へ。
「四国まんなか千年ものがたり」は、千年を超える歴史に思いを馳せつつ、童心にかえって野や山に遊びに出かけるような、洒落た小旅行を体験させてくれる。

参照:JR四国「四国まんなか千年ものがたり」サイト


千年の歴史をめぐる、というところにめちゃくちゃ魅力を感じる。弘法大師生誕の地・善通寺を通るというのも、とても四国らしい。

また、途中の坪尻駅では貴重なスイッチバックも体験でき、鉄道ファンにとっても嬉しいコースとなっている。

知れば知るほど、その魅力にひきこまれてしまう「四国まんなか千年ものがたり」での列車旅。

私も展示会ではなく、“動く”列車にいつか乗車してみたいと思います。


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